【オリジナル】俺が妖とか聞いてない【男主】

戻らない ページ14

『そんなあほな、ちゃんとやってるんかい！』

あ「はぁはぁ、やってるけどッ戻らないんだよ」

空気をたくさん吸わないと、息ができない

ル「おい！どうなってるんだよ!」

『やり方はあっとる、やのになんで戻らんのや』

式神が戻らない限り、体力妖力ともにどんどん奪われていく

御弧をはじめ、俺が出した式神たちは心配そうにのぞき込む

あぁ、みんなの不安な気持ちが伝わってくる

御弧「主！早く戻してください‼このままでは、死んでしまいます!」

戻したいんだけどね、もう声を出すのもしんどくてさ

胸が苦しく、気づけばゆっくりと地面に近づいていた

ル「A!!しっかりしろ!おいおっさん!どうすんだよ!」

『妖力も使われてるから違うんか､､でも 式神はちゃんと出た､』

瞼が重くなる､声もだんだん聞こえなくなってきた

まさか、妖怪にやられるんじゃなくて自分で死ぬとは､､､

笑うわ､

視界が真っ暗な闇に包まれた

＜だめねぇ、あの人 妖怪のこと何にも知らないんだから＞

頭の中に聞こえる声

＜まぁ、私も半妖の事は知らないんだけどね＞

女性の声だ

なんで頭の中に、

＜A妖力で彼らを帰しなさい＞

妖力､､､

＜一体づつではなく、一気に戻すのよ。その方が今は良いわ、大丈夫、私を信じて。＞

､､､うん

目をゆっくり開く

妖力､､､残ってるかな

妖力を出すことに集中する､尻尾と耳が現れたのがわかる

ル「なんで尻尾と耳だすんだよっ！」

ぎゃあぎゃあと騒ぐルイ

妖力が制御できない

あ「式神､"解"!!」

力を振り絞り､かすれそうな声で叫ぶ

式神たちが煙に包まれ消える

あ「はぁ、はぁ、戻った､､?」

ル「馬鹿、クソ馬鹿、心配した」

『妖力のみで帰したんか、いや、妖力でないと帰せなかった。
母親の血が濃いからあろうか、、、せやけどよう思いついたなぁ』

あ「声が､頭に声が聞こえたんだよ女の」

きれいな声だった、落ち着く、心地よい声

あ「たぶん、お母さんだ､姿は見えなかったけど、きっとそう」

全身の力が抜け意識が遠のいた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

次回
「主人公最後の夢」と楽しみ!

とかいったら、尻尾で殴られそう。まだ続きます

次は 追加メンバーをサラッとまとめます

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