【オリジナル】俺が妖とか聞いてない【男主】

聞いてない ページ2

この世は実につまらない

何も変化のない日常が日々繰り広げられる。

例えばテストで100点をとっても楽しいことは起きない

それならテストで29点取ったとしても同じことなのだ

あ「そういうことだともうんだよ」

ル「何がそういうことなのか俺にはわからないけどAのテストが赤点なのは変わらないと思う」

あ「だまれルイ そういうお前は変わらず100点か」

青い目をしたルイが俺のことをため息交じりに見る

奴の手には100点と書かれたテスト

あ「ハーフのお前が英語のテストで100点取るのは当たり前のことだよ」

ル「ハーフ関係ないから」

鞄をごそごそ漁り取り出されたのは、ほかの教科のテスト

あ「90､95､98､､やめろ頭が痛くなる」

次々出されるテストを読み上げれば読み上げるほど、自分がばかに思える

ル「ん？まて そのテストは？」

指をさされたテストは家庭のテスト

ル「なぜ家庭だけ100点なんだよ」

あ「好きだし」

そう、俺の得意分野は家庭

え？健全な男子なら普通 保健体育だって？

保健体育なんて 楽しくないだろ

家庭はいろいろ楽しいことができる(主に料理)

新しい味を見つけ時の興奮はたまらない

ル「ほかの教科も新しい発見があって面白いぞ」

あ「頭が痛くなるような発見は求めてないんだよ」

教室に授業終了のチャイムが響く

科目の先生と入れ替わるように担任が入ってきて帰りのHRが始まる

そんないつも通りの日常が今日もいつも通りに終わる

ル「！！」

突然 ルイが立ち上がる

それと同時に地鳴りが聞こえ、教室が崩壊した

あ「は！？崩壊⁉」

ル「ぼさっとするな！逃げるぞ！」

あ「いや！逃げるってどこに！！」

俺のことを小脇に抱え高く飛んだ

あ「いやっえぇ⁉」

ルイの背中から美しく生えた黒い翼

下を見ると学校は何かに壊されている

え、クラスのみんなは！？先生は！？

ル「あいつらならもう上に行ってると思うけど」

え 上？

見上げれば見知った顔が空をはばたいている

ル「あぁあれ俺の仲間の烏、下の奴は猫又」

あ「え、猫！？、てか烏！？」

ル「そう、お前守るために配属されたんだよ17年前」

あ「俺守るため！？なんで！？」

ル「お前 絶滅した狐と人間のハーフだから」

あ「狐、？絶滅、、、？」

ル「あと 家族と思ってるの血のつながりないから」

あ「え、」

ル「先にあれ片付けてから話そうか」

その言葉を聞く前に俺の頭はショートし意識が遠のいた

追いつかない→←簡単な設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す