【オリジナル】俺が妖とか聞いてない【男主】

幽霊ではない ページ8

あ「はっ！？誰！」

布団をめくりがばっと起き上がる

足元で光る何か

あ「妖怪の次は幽霊かよ」

ここまでくるともう驚かない

いや、最初驚いたとか気にしない

『幽霊か〜、おしいな あぁでも説明めんどいし幽霊でいいか』

気の抜けるような声

光っていた何かは形を作っていく

人のような形

『初めましてAくん、ん？息子に君付けも変か、呼び捨てにしよ〜と』

あ「え 息子？」

俺のことを息子というその人影は 今では色までついた普通の人のように見える

あ「もしかしてお父さんだったりする？」

『そそ、お前のお父さんや。いやぁ、ほんまは もうちょいはよ出てこようと持ったんやけど、
なんやあの烏が目光らしてるから恐ろしゅうてなぁ』

それでも 元陰陽師かよ

あ「てかなんで 目の前にいるんだよ。死んでるんだろ？」

『だから言うたやん、幽霊みたいなもんやって』

あ「それをしんじろと？」

『まぁ 見えてるもんは信じるしかないんとちゃう？』

いやな笑顔を浮かべる

なぜだろう、無性に殴りたくなる

『それにしても、お前 母親似にたなぁ､､､目元とか母親やないかぁ
懐かしいなぁ、しかも尻尾も9本か、俺の血ちゃんと引き継いどるよなぁ』

癖のついしゃべり方をしながら俺の周りをふわふわと飛ぶ

あ「で、なんでお父さんは出てきたんだよ」

『そやそや、大事なこと忘れとったわ、お前は一応俺の子でもあるからな、多少術とかは使えるはずやねん。でも 妖怪らは教え方も使い方も知らんからなぁ。お前が成長したら色々教えたろうともってたねん』

あ「術…？」

『そら、俺みたいに強い術は使えんかもやけど 式神とか呼ぶくらいはできると思うで』

ドヤ顔してるけど、死んでるだよなこの人

『まぁ、もしかしたら奇跡的に俺並みの力あるかもなぁ』

あ「なんでお父さんは強かったの」

死んだ後にこんな風に現れているのもきっと力が強かったからだろう

『なんや聞いてないんか、俺の先祖というかまぁお前の先祖でもあるか、あの有名な清明だよ』

清明、、、

あ「え、清明ってあの？」

『そそ、なんか隠し子だったらしいんやけど、んでもって 俺は1000年に一度といわれた凄腕陰陽師』

この人は自分で言っていて恥ずかしくないのか

あ「へ〜」

『なんやその反応』

あ「別に で、その凄腕陰陽師様は今から何教えてくれるの？」

『あぁ今日はもう疲れたし帰るで、ほな』

俺の言葉を聞く前に姿を消した

あ「いや、マイペースかよ！」

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