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私の涙* ページ10

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ついに日が変わってしまったではないか。
私はどうやって寝たのかと言うと、その辺にある雑草を抜いて、布団に使った。
昨日についてはもう眠気がすぐそこまで来ていたので、何も考えずに眼を閉じた。

するとぱっと目が開けたときにはもう朝になっていて、いつものぱたーんだった。
唯一違うのは、横にあいつがいないこと、体が冷えていることだった。
まずは周りをきょろきょろして見る。
…うん、あいつはいません。
そのあとは敷いた布団をバッグに入れて、近くに川がないかを探した。
川を何に使うかというとね、お風呂です。

偶然にも川がちょろっとだけ流れていたのでそいつを使ってお風呂に。
と言っても体すべてを水につけるとほんとうに風邪をひいてしまうので、タオルを少し濡らして服の下から拭く程度だった。
これをすることで体はきれいになるが、寒いというデメリットが。

次に朝のご飯だ。
食料となるものはいっさい見つからず周りを歩き回った。
帰ったのはお昼間。

なんだかあいつ、いや、そろそろ戻そう。
彼がいない時間はとても長く感じる。
速くこないかなーって呑気に考えていたが、体は正直だった。
だって気づくとさっきまで布団の代わりにしていた雑草たちが…ほら、見てくださいよ。
「…枯れている…。」

さて、これはなにのせいでしょう。
ヒントを言うと、地面が変色していて、濡れています。

そう、雑草たちを枯らしてしまった正体は。
「なんで…涙?」

正解は!私の涙でした!
ちょっと自慢げに言うと私の涙、私の【ポイズンスコール】が再び現る!

ほら、お腹が空いていることなんて、朝食のことなんてすっかり忘れている。
彼がいなくなった寂しさで頭と胸がいっぱいになっているから。
バケツかなにかがほしいくらいに危ないものが目から零れ落ちて行く。
周りを見る人々には驚かれ、恐れられるばかり。
声もかけてもらえず、相手にもしてくれない。ただただ冷たい視線を送るだけ。

お風呂は川、ご飯は雑草くらいしか食べるものがない、あとはずっと泣いていて自然たちを破壊する。
そんな生活を3か月くらい。
…結構続けている。
周りは迷惑なものだ。
自然を壊され、地面が崩れ落ち通れないところもあった。
”涙を流さないで”なんて言うメイリスの言葉も忘れて、そんなものはどこか奥の方に仕舞い込まれてしまっていて。
メイリスが戻っても気づかなくって。…私は何をしているのだろう。

気づくなにかの影*→←あいつ*



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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
- ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/  
作成日時:2018年2月11日 12時

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