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部屋の片づけ* ページ19

感想を述べてすっきりしたところで、やっと片付けに入ろう。
「ひっくしゅんっ…はぁ、片付ける気がうせてくるよね。」

たまに出るくしゃみに腹を立てながらぼんぼんと物を投げ入れる。
本棚に入っていない本は、きちんと棚に入れなおした。
何個かばらばらに並べてある本もちゃんと数字通りに並べ替えたり、五十音通りにした。
これがまためんどくさくて、一つ間違えば全部を棚からもう一度出さなければならない。

…じゃーしなくていいじゃん、と思うかもしれないが、しなくては気が済まないのだ。
こう見えて私はきれい好きで、少しでも汚れや並び替え間違いがあれば直したくなる。
なんなら布団も汚いままで寝るのはごめんだ。

あらかた片付け終わって周りを見回す。
物が転がっていたさっきよりはまだましになったが、やっぱり狭いことには変わりないらしい。
広さはもう気にしないことにしてきれいか汚いかで言えば、ぜんぜんきれいになった。
どうだ!私にかかればこんなもんだ!

次に床ではなくベッドに注目した。
「このベッド…いや待ってよこれ!」

部屋に入る前に見た床とは、違う意味の突っ込みが口からこぼれそうになる。
「ちいさっ!小さすぎないか?」

いや、もうこぼれてしまった。
小さいと言っても普通のベッドくらいはさすがにあるが、ほんとに一人用だ。

…もしここにもう一人すむとなったらどうするつもりなんだろ。

ふとなぜかそんなことを考えてしまい、【もう一人】とは誰のことなのか、自分でもわかった。
…〜そんなわけないか〜

かってに心の中で呟いた。
「おーい!どうだ?部屋の居心地は!…って、え?」

「お、メリオダスさん、エリザベスさんはどうされたんです?」

私はベッドに座ろうとしたが、突然のメリオダスさんの声に驚いた。
そしてドアの方を向くとやっぱりそこには、金髪頭が突っ立っていて隣には誰もいなかった。
何かにびっくりしているらしいメリオダスさんは、私の質問にたいしおうむ返しのように聞き返してくる。
「お前こそ…俺聞きたいことがあるんだけどさ、その部屋のきれいさはなんだ?」

…ああ、やっぱり突っ込まれると思った。
「いや、さすがに無理じゃないですか?メリオダスさんは見たことありますか?最初のこの部屋を。」

少しばかにするようにメリオダスさんの顔を覗くと「ん?」と首を傾げた。
「ないんですかっ!?」

結構長く住んでいそうなのに、この部屋を見たことがないと言う。
この部屋はほんとうに誰も使っていないことがわかり、どこかぞくっとした。

ワンピース*→←部屋の中*



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ピース♪@PC破損中(プロフ) - ルナさん» うわー!なんと!ありがとうございます。あの…どこの部分でしょうか? (2018年8月1日 12時) (レス) id: 42eb3dfe3d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 回転じゃなくて開店だと思いますよ (2018年8月1日 12時) (レス) id: 27b92c5969 (このIDを非表示/違反報告)
- ルールも守れない、理解もできない人の作品には高評価はつかない (2018年3月6日 19時) (レス) id: eebce367fa (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。続編を作る前によく確認してから更新してください。 (2018年2月11日 12時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピース♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu0828na/  
作成日時:2018年2月11日 12時

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