【七つの大罪】狙われたポイズンスコール (ページ8)

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いつもの襲撃* ページ8

「ごちそうさま！美味しかったよ。」

美味しいテンシンハンを食べ終えてソファーに戻る。
メイリスには「食べないの？」と聞いてみるが、食べないそうだ。
「さーて、そろそろ買い物にいかなくちゃ、材料がなくなってきた。」

「あ、買い物！私もついて行く！」

「そうね」とメイリスが頷いてくれたので、すぐに行く用意をする。
メイリスは自分の部屋で用意するので、私も自室に行く。
髪を一つに結び、服を着替える。
忘れ物がないかチェックしていつもは終了だ。チェックをしていても、財布という肝心なものを忘れてしまい、しょっちゅうメイリスにお怒られる。
「きゃぁ！」

さー、出かけようとしたとき、隣のメイリスの部屋から、悲鳴が聞こえ、同時に物音がした。
いつもの襲撃である。

いつものと言っても、ここ最近はきていなかったのだけど、また暇になったのかな、皆様は。

「今行くよ！」

そそくさと駆けつけたところ、案の定襲撃で、男の人たちがたくさんいて、メイリスは倒れこんでいた。
「よくもメイリスを！」

「メイリス？あーこの女か、いつもいるやつだな、そんなのはどうでもいい、このおんなの秘密をすべて話してもらう。」

「それだけのためにきたの？乱暴すぎなの！”ポイズンハンド(毒の手)”！」

隙を突き、魔力を帯びた毒の手で、敵に触れた。
一瞬にして毒が回ったようで、苦しみだした男たちは退却、逃げ出した。
「メイリスっ！」

私はメイリスのそばに歩み寄り、必死に肩を揺さぶった。
「まだ死んでいないわよ」と笑うメイリスにほっと安心した。
「かってに殺さないで、もう。助けてくれて、ありがとう。」

「いつものことじゃない、それにいつ
もの襲撃でしょ？」

「そうね」と笑顔を向けるメイリスはやっぱりかわいい。

いつものと言っている私、それが甘く見すぎていたんだ。
”いつもの”じゃなくなることをまだ、私は知らなかった。それも、いいことではなく、悪い方に展開することを。
「今回の襲撃もなんとかしのげたよ、メイリス大丈夫？ほんとに。」

「大丈夫よ、ほら、買い物行きましょう？」

自分で手際よく、手当をしながら手招きをする。とても器用だ。
私は頷き、手当が終わったメイリスと、外に出た。
どこからきたのかわからない男たちは、もう見えなくなっていて、消えていた。
少し周りを警戒しながら私とメイリス二人で歩く。
「はぁ、今ってお出かけもまともにできない。」

ちょっとでも出かければ、襲われるリスクが高まる。戦争中は大変である。