【七つの大罪】狙われたポイズンスコール (ページ14)

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対戦相手* ページ14

１時間くらい歩いたところに見えてきたのは、”対戦相手”がいる大会のリングのようなところだった。

とリングのような、といっても、ただ地面であり、ただの外だ。石もその辺りにたくさん転がっているし、じゃりじゃりである。
案の定予想していたところで先頭の男が立ち止まり「さー行くぞ！」と大声を上げた。
はなから行く気にもなっていない私は、一つ深呼吸をしながら立ち止まった会場へと、一歩踏み入れた。
「今回の対戦相手は【七つの大罪】だ！」

対戦相手のチーム名なんて興味もないので、耳に入らないし、目にも留まらない。
とりあえず、ぶっ飛ばせばいいんだ、めんどいにもほどがある。
変える場所だけは失わないように、ただ、ただそれだけを警戒しながら戦う。
それに、今思えば、よくよく周りを見ると、その対戦相手は向こうから攻めているんじゃなくて、こっちから攻めているように見える。
聞えてくる会話からしてもそうだ。「めんどうだな」とか「またかよ」とか、「女の子が増えています」と一人の女の子が言う。
女の子がいうなっての。
さらに、増えているんじゃなくて、行かされてるんだけど？このめんどさがわかるか。
「かかれぇ！」

ついにアイズがあったので、仕方なく４人にこの大人数でかかる。
どこからか「ぷぎゃぁ！」と甲高い声が聞こえたがなにも見えなかったので、無視。
「＿＿に近づけさせるな！」

対戦相手がなにやら、仲間の名前を呼んでいるようだが、関係なく攻撃する。
今更毒の魔力なんて使う気にもならないし、こっちから攻めているようなら相手にやられてもおかしくない。
魔力を使う気にもならない…なんていっていたら、心の中にあった違和感が前に立ちはだかる。
「くっ…これだけ大人数でも足りないぞ！Aやれ！」

「はぁ、自分でやって、私ははなからやる気なんてない、連れてこられただけでしょう。」

正直にいってやると、みんなが私に向かっての攻撃。
自分たちがやられているわけなんだし、なんでただ連れてこられたやつが助けないといけないわけなのか。
もうこうなれば、押されているもへったくれもなく、全滅しそうである。私まで殺されそうだわ。
兵士たちがどんどんやられていく中、呑気にそんなことを考えている私は、仕方なく戦ってやることにした。
さきほど４人だったのが、一人どこからか飛んできて５人に増えたけど、気にしない。
一応真面目に戦っているのだけど。