七つの大罪だよ全員集合！【短編集】

男子会を盗み聞きしちゃった【3】 ページ26

バン「ゴウセルってなんかあんのか？Aについてというか♪」

次はゴウセルのようだね。
メリ「あいつもともと変わり者だからなぁ、よくわかんねー部分も。」

しつれいなメリオダス。
私はそんな変わり者ではありませんよーだ。…たぶん。
こんなにもまじめで、貴方たち(男子たち)に比べたらぜんぜんましじゃないの。
比べものにならないくらいにまじめかもよ？たとえばホークちゃんみたいに、キングのように。
あ、今思えばホークちゃんはどこに行ったのかな？…また修行にでも行ったのかな、こんなにいいチャンスだっていうのにね。
エリ「か、変わり者なのですか…？」

貴女「いやいや違うから。」

即座に突っ込みを入れて盗み聞き開始。
ディアンヌの寝息がかすかに聞こえるからばれないか心肺になってくる。
…でもキングいわくの「かわいい」からいいか、私もそう思うし、誰もがきっと、ね。
たまに聞こえる小さな寝言から、どんな夢を見ているのかが気になってくる。
でも、寝言からするとすごく楽しそうで、なかでキングと遊んだり、思い出づくりをしているみたい。
ゴウ『う〜ん、俺もそんなにいうことはないぞ？文句は。』

なんだよ、文句って、しかも「文句は」ってことはほかになにか…？
期待するんじゃなくて、なにか恥ずかしそうな予感がして、背中にぞくっと冷たいものが流れ込む。
誰か…止めてよー。
心のなかで叫びつつも盗み聞き企画を誘ったのは、私であるから、ここで逃げ出すわけにはいかない。
…それに、なんとなくだけど、ゴウセルの今思っていることを聞きたい気がする。
だっていつものゴウセルはなに考えてるかわかんないし、なにするかもわかんないからはらはらどきどきしながら一緒にいる。
でもそんなところがいいんだよね、逆にそれがなくなると特徴がなくなって変なゴウセルになっちゃって、ゴウセルでなくなっちゃうじゃんね。
だから今からゴウセルがいうことには聞き耳をたてる…といったら人聞きが悪いけど、どきどきさせながら聞いておきたいなって。
ゴウ『そうだな〜…いつも俺のサポートをしてくれている、すごく役立っている。毎日のよくわからない俺に振り回されながらもしっかりと付き合ってくれるAが好きだ。』

えーっと…私は別にそんなつもりないよ？ふつうに過ごして一緒にいるだけ。
一緒にいたいからいるだけ、ただそれだけのことなのに、こんなにも褒められちゃって、必要のないことがたくさん言われているような気がしているのは…私だけ？

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