七つの大罪だよ全員集合！【短編集】

男子会を盗み聞きしちゃった【2】 ページ25

キン「なんかさらっというね…団長って、お、オイラは、いわないから…！/」

ゴウ『キングの心拍数が男子会開始６分で上昇、なかなか速いものだな。』

キン「あーーー！ってか変なところで無駄な特技使わないで！図らないでー！」

キングは自分が感情的すぎなのである。
照れるときはすぐ照れるし、すねるときはすねすぎて戻ってこられなくなる、自分を責めるときは攻めすぎて這い上がってこれなくなる、楽しくて喜んでいるときは、喜びすぎて他の誰かの言葉に惑わされたり騙されたりする。
キングは不思議ね、私に取ってのもう一人の変わり者。
ディアンヌもキングとよく似ていて感情的である。キングほどではないけど、ちょっとしたことに弱そう。
メリ「なんだよー、もったいぶらずにいえよな？」

キン「え、えーっと…ディアンヌかぁ〜…。
(いろいろありすぎていえないなぁ〜。)」

バン「どうしたよ？そんなにいえないことなのかよ♪」

キン「違うから！えーっと、ディアンヌはいっつも自分の体のことを嫌がってるけど、大きいも小さいも関係ないんだ、いつものディアンヌがかわいくて、笑顔のディアンヌがオイラは好き。」

途中から真剣になったキングは、緊張なんて忘れてしまっているようね。
真剣すぎて言葉もまとまっているし、照れた様子もない、それに言葉がつまったり、どもったりもしていないから、ある意味すごいと思った。
バン「案外真剣だな、さっきの緊張が嘘みたいだぜ♪」

ディ「え…キング、いっつもボクのことをそんなふうに思ってくれていたの…？いっつもボクのことを心配してくれていたの…？」

ディアンヌの涙の池が女子二人の窓越しにできる。
外の床に落ちる涙の一滴一滴にキングの思いがたっぷりと詰まっているようだった。
ディアンヌは泣きながらたくさんのキングへの感謝を伝えていた。なんだか青春だなぁ…と感じるものでもあったよ。
エリ「ディアンヌ様は嬉しそうですね、自分がどう思われているのかがわかって…。」

貴女「そうだね、このままそっとしておこっか。」

キングのことで頭がいっぱいになり、泣き疲れて眠り始めたディアンヌ。きっと寝顔もかわいいなんてキングが見たら言葉にはせず、内心で叫び、思っているだけなのかもしれないけど…。
キン「緊張なんてオイラは最初からしてないよ、なんだか…そんなことはもう途中から忘れていて。」

ゴウ『途中から真剣だったな、ディアンヌも嬉しがっているだろう、どこかで。』

メリ「そうだな、んで次は？」

…次は誰かな。

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