七つの大罪だよ全員集合！【短編集】

クリスマスは「大好き」で ページ15

(「クリスマスはプレゼント」の続き)

貴女side
プレゼントの紹介を終えた私たちは次にルミナリエを見に行くことにした。
なぜか手をぎゅっと握られ、寒い外でも自然と手は温められて行く。
暫く歩き続けて３０分。輝きのあるクリスマスツリーが見え、ルミナリエにたどり着いた。
「うわぁ…きらきら、すごーい！眩しいくらいかな？」

『やはり夕方が一番きれいに見える、最高だな。』

手をぐいぎいしながらゴウセルも感想を述べている。私と違って大人っぽい感想を。
ずっと見ていると目が悪くなりそうなので私は少し目を休めるべく後ろに向いた。
「ちょっと目休めるよ。ゴウセルもどう？」

『了解、俺もそうしよう、まだ少ししか見ていないがもう夜だから星も出ている、見に行かないか？』

さっき目を休めると言っただろうが。でも、時間的にもゴウセルのいうとおりだし、行くことにした。
なんとか手は離そうと思い、ひそかに引っ張ってみたけど無理でした。
そしてさっきの花壇に戻って空を見上げた。
行きはもうすっかりやんでいてきれいな星空が見えている。
クリスマスにはぴったりでちょうどいい感じだ。
周りはしんとしているけれど、空を見るだけで雰囲気が変わる。
『すごいよな、星の力。』

「クリスマスはこうでなくっちゃ…二人でいいよねこんなのも。」

『ああ、一人でこれはさすがに無理かもな。』

クリスマスはやっぱり二人がいい。カップルでラブラブしたい。
中学生でさんたさんなんてもうこないけど、こんなに楽しくて嬉しくて、いいデートができるんだ。
こんなにもいいカップルができてさらに恋人っぽくなれるんだ。クリスマスはある意味のチャンスタイムだよ。
二人でたのします！
一人でぼっちますはいやだから、来年だってこれからだってずっと一緒にいられるようにってクリスマスはイブもクリスマスも二日ともこの星にお願いしよ。
そうすれば、星空は明日とともに私たちの味方をしてくれるよね。
心の中にある”大好き”を離さないように、時間がつれさらないように…これからもがんばらなくちゃ。
『Aありがとな、デート、これからも大好きだ、ずっと。』

「うん、私も、あなたのことが大好きです。ほら、パーティーいこ？みんな待ってるよ。」

まだはたから見ると子供の濃いかもしれないけど、でも、少しずつ大人になります。

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