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． ※No side ページ19
坂田は天月を抱えた。
未だに首がだらんと下がって、意識はなかった。マブイグミもクルルがいないからできない。
やまちゃんけんくん…
元気に騒いでいたクルルたちを二人は思い出す。元気づけ、時には正気に戻すために怒鳴ってもくれた。二人がいなかったら、もう…とっくに死んでいたと思う。
置いていく。
自分たちのせいで荒れた夢の中、クルルたちは取り残される。今更、後悔しても後の祭りだが、もう、きっと生きていない。その事実が黒い靄によってよくわかってしまう。
現実は残酷だ。
クルルたちのおかげで
胸が温かい。
すべてを、、、
今まで知らなかったすべての過去を知った今、クルルたちは役目を終えたと思って、きっとやりきった気持ちでいっぱいであってほしい。
自分を犠牲にしてまで助けた俺たちが幸せで、、、幸せで仕方がないことを伝えたかった。きっと分かってくれているかな、、、
天月を助けてほしいと言ったのは、きっと全部を知っていたからだと、思う。たとえ、このまま、、、、なっても、きっと誤解が解け、うれしい気持ちになると分かっていたからだろう。
坂田とうらたは顔を見合わせ、涙目でニコリと笑うと、だんだんと小さくなっていく、光の中に飛び込んだ。
、
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作者名：とみりん | 作成日時：2020年12月19日 7時
