浮気彼氏2【う/ら/た/ぬ/き】

エピローグ ページ20

「ママ〜!!!パパ〜!!!早く〜!!!!」

「早く、早く〜!!!!」


「はいはい。コケように気をつけてね〜。」


「別にAじゃないんだから」

「はぁ!!??」


「パパとママ、イチャイチャしてる〜」

「してる〜」


「ちょ、どこで覚えたのそんな言葉!!!!」


「ようちえん!!!」

「えん!!」


「そういうことじゃなくて...!」


草原を駆け回る子供達とその母親に思わず笑みがこぼれた。


あの出来事があって2年後、Aは無事に子供を産んだ。

双子の女の子と男の子。


女の子はA似で、男の子は俺似。


二人がケンカしていると、昔の俺らみたいで、思わず笑ってしまう。



「パパ〜??どしたの??」

「したの??」


「ん。あぁ、なんでもない」


「うそつき〜!!」

「つき〜!!」



「はい。二人とも今日の晩御飯ぬきね。」

「びどい〜!!」

「どい〜!!」

「浦田渉さ〜ん???」

「うっ。」

「二人とも〜?、今日はパパを置いて、三人でご飯食べに行こうね〜。」

「やった〜!」

「た〜!!」

「スミマセン。嘘です。一緒に行かせて下さい。」



なんて、ふざけあえるこの空間が、いつしか大好きになってしまった。


もう、浮気なんてしないから。



__『浮気したら怒るからね。』



そんなAの声が聞こえた気がした。


　

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