○続 寂しかった。【knsyp】 ページ3
20秒程の間を置き、俺は思い切ってコネシマさんの唇に唇を軽く重ねた。不意を突かれたコネシマさんが目を見開く。
「あの、最近、ずっと触れて無かったので…」
顔が熱を帯びて火照っていくのを感じ、目を逸らしながらぼそりと言う。
「寂しがってくれてた、ゆうこと？」
答えるのが気恥ずかしく、返事の代わりに抱きつくと、コネシマさんは背中にぽんぽんと優しく触れる。
「それはすまんかったなぁ。今日はもう空いとるから、一緒に居よか。」
「…ありがとうございます」
ぽそりとつぶやいて、コネシマさんの胸に顔をうずめる。
「…あったかいですね。」
ふと思ったことが口から零れる。
「なんや、心が冷たいから体があったかいってか」
「先輩は心無いんでノーカンっすよ。」
そうやって軽口を叩きながら、久しぶりの幸せを噛み締めた。
………………
ショッピくんは俺のこと好きなんやろうか？
俺が抱きついても、キスしても、ツンとした言葉を言いながら目を逸らす。大方照れているだけだろうが、ふと心の中に生まれた疑問はいつまで経っても心の底に沈んでいた。
1ヶ月程前だろうか、その疑問を晴らしたくなってスケジュールを仕事で埋めていった。
ある日、そろそろショッピ欠乏症で死にそうやなぁと思いながら廊下を歩いていると、ショッピくんに声をかけられ、その後自室でショッピくんからキスをされた。
軽く触れるだけのキスだったが、ショッピくんからキスをされたのは初めてで、心拍数が上がっていくのを感じた。
自分からキスをしたのに顔を赤く染めながら顔を逸らすショッピくんはいじらしく、思わず手を出してしまいそうだった。
なんとか沸き立つ欲を抑え、言葉を紡ぐ。
「寂しがってくれた、ゆうこと？」
ショッピくんからの言葉は無かったが、代わりに抱きつかれた。
こんなにも素直な彼は見たことが無い。あまりの可愛さに、うっすらと口角が上がっていく。
俺ってちゃんと愛されててんな。
親からの愛もなく、今まで愛に何十年と飢えていた俺の心がこのひとときで満たされていく。
自分の腕の中の体温と重みを噛みしめながら、もう意地悪はしないと誓った。
…………………
心無いシッマ、愛を知る。
ツンデレって最高ですね。ツンデレショッピをこれから更にいじめていきたい所存です。
○Unidentified Attracting Eyes【tngr】→←○二年半のメモリ 寂しかった。【knsyp】
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Dahlia - 初コメ失礼します！ すごく神作品です！ 投稿がんばってください！ (2022年11月6日 12時) (
レス) @page11 id: afcc41518e (このIDを非表示/違反報告)
バリバーリリバーリリ - 奏<そう>さん» うわああああ！コメントありがとうございます！気づくのが遅れてしまい申し訳ないです…ツンデレの破壊力って最強ですよね！ (2022年10月9日 22時) (レス) id: 5a44a18186 (このIDを非表示/違反報告)
奏<そう>(プロフ) - 初コメ失礼します！凄く良作品です…いいですよね…ツンデレsyp。可愛くて。コメント&独り言失礼しました。 (2022年10月4日 22時) (レス) @page4 id: 4d184c9d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バリバーリリ・バーリリ | 作成日時：2022年10月2日 22時
