【鬼滅の刃】愛だけを【短編集】

嘴平伊之助 愛情表現 ページ7

同期です、かまぼこ組と仲良しです。

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「おいA！俺と勝負しろ！」

『え、やだよう。』

なんでだ！！と地団駄を踏む伊之助を横目に私は宿の縁側に腰をかけた。
だって、伊之助と勝負すると毎回頭突きされて痛いんだもん。
あと隊士同士で争うのは規律違反だし。
なんてことを言っても伊之助にはわからないと思うので、あえて口にしない。

『そんなことより伊之助、お団子食べようよ』

「団子ォ？？」

『そう、お団子。さっき宿の人からもらったの』

「そんなんより俺はアレが食いてぇ！あの、衣の着いたやつ！」

『天ぷらね、それは夜にでも食べなよ。』

昨日も天ぷら食べてたのに、本当に天ぷら好きだなぁ。
伊之助は猪の毛皮を被っているけど素顔は花魁も顔負けの綺麗さなのだ。
もったいない、被り物なんてしなければいいのに。

「A！これやるよ！」

伊之助が私に渡してきたのは石ころだった。
そこら辺に落ちてる石ころ、ちょっとキレイめの。

『え、要らないよう。伊之助、落ちている石ころを拾うのはあんまり良くないよ
手が汚れちゃうよ。』

「なんだと！！俺様がせっかく拾ってやったのに！！」

『いや、だから手が汚れるし石なんていらないって … 』

「子分が生意気なこと言うな！」

癇に障ったのだろうか、伊之助が急に襲いかかってきた。
なんでよ、石いらないって言っただけじゃん！
もー、伊之助全然わかんない！

『やめてよ！』

「うるせぇ！子分は大人しく俺様の言うことを聴いとけ！」

『いーやー！だいたい、私伊之助の子分じゃない！

うわぁ …！』

伊之助に追いつかれ腕を引っ張られる。
その反動で後ろに倒れてしまった、伊之助は助けるでもなく声をかけるでもなくただただ私を見下ろしている。

『もー、やだ！たんじろー！！』

「なっ、紋治郎は関係ねぇだろ！」

『紋治郎じゃなくて炭治郎！
伊之助が痛いことしてくるから助けてもらうの！！』

その後も炭治郎が来るまで伊之助の追いかけ回され、ついに捕まった。
獲物を捕獲する時みたいに私の背中に馬乗りになる伊之助、くそ、本当に身動きが取れない。

炭治郎「こら、伊之助！女の子の上に乗ったらだめじゃいか」

「あ！？俺様に指図するな！」

『炭治郎〜、なんで伊之助私にこんなことするの、さっきなんて石貰ったよ、石！』

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文字数〜、続きます

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