冨岡義勇 記憶 ページ14
転生キメ学です、高校二年生のAと担任の冨岡さんです。
前世ではお付き合いをしてました、Aは鬼滅時代を覚えていて冨岡さんは覚えてません
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『義勇さん!』
冨岡義勇の後ろ姿を見て廊下をパタパタと駆けるAは、飼い主が帰ってきて喜ぶイヌにとても似ていた。
「A、さんではなく先生と呼べと言っているだろう」
『う゛、』
持っていた出席簿で軽く頭を叩かれるA、鬼殺隊の頃は義勇さん呼びだったので
いつもその呼び方をしてしまう。
『あ、!先生を付ければいいんですか?
なら義勇先生にしましょう!そうしましょう!』
「そういう問題じゃない、」
またもや出席簿で叩かれる、全然痛くないのだが痛い、と言ってみせる。
怒られたことによってさっきとは打って変わってシュン、としてしまったA。
そんなAは知らないが、今の冨岡義勇に犬のしっぽを付けたらぶんぶんと左右にふるくらいに
Aに話しかけてもらったことが嬉しいのだ。
口に出せ!口に出すんだ、冨岡義勇!
「だいたいどうしてお前は名前で呼び続けるんだ、冨岡先生、だろ。」
『それは、義勇さんが…う、、
冨岡先生が名前で呼べって言ったんですよ?』
再度義勇さんと口にすれば見なくてもわかるくらい怒った雰囲気がでてたので、Aは冨岡先生と言い直してから言葉を続けた。
「?
俺はそんなこと言ってないぞ」
『いいえ、言いました!覚えていないんですか?
二人で初めての合同任務の時に … 』
「合同任務…?」
聞き慣れない言葉に首を傾ける冨岡を見て、Aはハッとした。
『…そうだ、義勇さん覚えていないんだ』
前世の記憶があるのはAだけで冨岡は全く覚えていない。
高校で初めて会った時にAのことを鈴鳴、と苗字で呼んだのだ。
そこから必死に仲良くなって一年かけてやっと名前で呼んで貰えるようになった。
前世の冨岡と過ごした楽しい記憶を思い出してしまったAの目にはうっすらと涙が溜まっていた。
『…やっぱなんでもないです!
ほら、授業始まりますよ、先生が遅刻なんて許されませんよ!冨岡先生!』
そう言って自分の教室に走っていくAはいつもどうりの笑顔だった。
冨岡(…Aと話したあとは何故か頭痛がするな、何か思い出さなきゃ行けない気がするのに何も思い出せない。)
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冨岡さんが思い出すのはAが卒業する日ですね。
待たせて悪かったなって、ね。ね!
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ぎゆみかん - え? 義勇さんと錆兎可愛すぎん? 2人にキスされたらキュン死しちまうわ。 (2020年7月31日 17時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
愛心 - リクエストです 夢主が亡くなったときの反応というのをできたら見たいです (2020年4月20日 13時) (レス) id: b59d3295d5 (このIDを非表示/違反報告)
春雷 - 獪岳好きなんですか!?私もですうううう↑ (2020年3月31日 11時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - こんにちは!宇髄さんのお話とっても好きです!温泉で話が筒抜けだったのをしったお嫁さんと宇髄さんのお話を読みたいです! (2019年10月16日 20時) (レス) id: 96b153a955 (このIDを非表示/違反報告)
ムーミン - 続編。見たい。大人の。見たい。待ちます…頑張ってください! (2019年9月10日 20時) (レス) id: e3f63f0e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こかげ | 作成日時:2019年8月26日 2時