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「まぁ、お守りみたいなものだからさ」
『え？そうなんですか？』
「逆になんだと思ったの？」
『ペ、ペアリングかと…』
「そんなわけないじゃん〜！」
とゲラゲラと笑って言う先輩。なんだ、違うんだ、本当に友達の言った通り諦めるのはまだ早かったのかも。聞けてよかった、ありがとう友達。でもちょっと恥ずかしくなって思わず首を掻いた。
「あ、ところでさ」
パッと顔を上げると少し言いにくそうな表情をしている先輩が。
『どうしました？』
「今日はAちゃん、ネックレスしてない、んだね」
ネックレス？そういえば、何もついていないことに気づいた私。
『あぁ、面倒くさくて忘れてました』
「えっ、面倒だったからなの？」
いつもの動画で見るような驚き方をする先輩。そんなに驚くことだろうか。どうりで掻きやすいとは思ったが。
『今朝時間なくて。最近よく忘れるんですよ』
「そうなんだ」
『祖母の形見なくせにこの扱いなんですけど』
そろそろ天国のにいるおばあちゃんに怒られそうだな。ごめんねおばあちゃん。と呑気に思っていると「え！？」とまた驚かれた。
「彼氏からのプレゼントじゃなかったの…？」
『そんなこと言いましたっけ、私』
もしかしたら酔った勢いで冗談っぽく言ってしまった？と今になって焦るが、どうやら「大切なものなんです」と伊沢さんに言っていたのを聞いたらしい。
「なんか、ごめんね勘違いして」
『あぁいえ！私も勘違いしてたのでお互い様ですよ！』
そうだね、と恥ずかしそうに笑う先輩が、やっぱり好きだなと思った。
「あ、そうだった。洋ナシのタルト貰ったんだった。一緒に食べよ？」
『良いですね！食べましょ！』
これでまた少し、距離が縮まった気がした。
.
.
「あの二人、鈍感すぎません？」
「互いに恋人がいると思っていたこと言っている時点で気づいてほしいよね」
と、末っ子見守り隊は嘆くのであった。
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ちゃるちゃる(プロフ) - いろさん» ありがとうございます〜！これからも温かい目で見ていただけると嬉しいです！ (2020年2月22日 16時) (
レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 続編おめでとうございます！楽しみにしてますっ (2020年2月21日 6時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月20日 17時
