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その後はオフィスに戻って、記事の校閲をして、あっという間に1日が終わった。監死官さんはどうやら俺の邪魔をしないようにと気を利かせているのか、仕事中は一切姿を見せなかった。
なんだか今日は飲みたい気分になったので、家で一人、宅飲みをし始めた。アルコールを摂取すると疲れが一気に吹き飛び、色々と思い悩んでいたことも忘れられ、気がつけば沢山飲み干していた。
『ちょっと、飲みすぎじゃないの？』
「あ、監死官さんだー」
久しぶりに酔っ払った俺は、監死官さんの不満そうな顔すらもどうでもよく思えた。
『ねえ、本当にやりたいことないわけ？後悔しないわけ？』
「後悔するに決まってんだろ」
監死官さんは俺のことを心配して言ってくれていると分かっているはずなのに、身体中にアルコールが回っている今の俺には、その言葉がとてもキツかった。
「そりゃそうだろ。やっと波に乗れてきていて、これからだって時に死ななくちゃいけないんだろ？
有難いことに結構先のスケジュールまで埋まってるのに、俺が死んだらそれがパーになってしまうかもしれない。
下手したら、俺のせいでこの会社も潰れるかもしれない…っ」
酔うと本音が出やすいとはよく言ったものだ。口からどんどん言葉が出てきて、止まることを知らない。
「死後はこの世界のこと、見れないんだってな。せめて見守ってやりたいのに、それすら出来ないってどういうことだよ…そんなのアリかよ…！今、死ぬわけにはいかねぇんだよっ！」
みっともなく涙がこぼれてきた。
『そう、だよな…そりゃそうだよな。ごめん』
「いや、監死官さんは何も悪くないよ」
『なにか、私にもできること、ない？』
「じゃあ…俺が死んだ後も、俺と仲良くしてよ。監死官さん」
『それは…出来ない』
「え？何で？」
『私達は生きてる人間を霊界に送る仕事をしてるだけだから、拓司が死神とかにならない限り、会うことはないよ』
「へぇ、そうなんだ」
死後の世界も複雑なんだな。それぐらいしか酔っている俺の頭では考えられなかった。
「じゃあ俺も死神になればいいんじゃん。それで、いつか福良さんとか皆をお迎えに上がりたいな」
『死神になれるかどうかは分からないけど、なれたとしても知り合いを担当することは多分ない』
「え、無理なの？」
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ちゃるちゃる(プロフ) - いろさん» ありがとうございます〜！これからも温かい目で見ていただけると嬉しいです！ (2020年2月22日 16時) (
レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 続編おめでとうございます！楽しみにしてますっ (2020年2月21日 6時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月20日 17時
