約20センチ差 ページ9
『えぇ…？』
ただいま私、迷子中。
思ったより広くって驚いている。
もう、何で名前も知られていないような大学なのに、こんな頭の良すぎる学校の図書館に行かなくちゃいけないのよ！
ここ来たってねぇ、頭良くならないわよ！圧倒されて終わるわよ！！
と、心の中で教授にキレていると声をかけられた。
「あの、どうかしましたか？」
『あっ！いや…図書館に行きたくて……』
「図書館ですか！ちょうど僕も行くつもりだったので、案内しますよ」
『えっ！良いんですか！ありがとうございます』
ラッキーすぎる！話しかけるの凄く苦手だから、とても助かった。
良い意味で東大らしい人ではないというか、私のイメージしていた東大生ではなくって、逆に親しみやすい人で世の中捨てたもんじゃないな、と感じた。
「ここです」
『ありがとうございます！』
「いえいえ。それじゃ」
『はい！』
良い人だったなぁ〜。頭も良くって性格も良いだなんて、天は二物を与えずじゃないの！？
とりあえず、さっさと課題を終わらせないと。お目当ての本を探しに歩き始めた。
.
『うぅ……』
あとちょっとで取れるのに！背伸びをしてこれでもかと腕を伸ばす。
はぁ、本当に背が低いの恨む。
そろそろ腕が攣りそうになってきた。ここで諦めることは出来ない！
『ん〜！！』
「この本ですか？」
『え、あ、はい。そうです…』
私が頷くと、いとも簡単にひょいっと読みたかった本を手渡される。
取ってくれた人は、ここに案内してくれた優しいあの人だった。
『ありがとうございます。度々すいません…』
「いえいえ。お役に立てて何よりです」
彼の手には難しそうなタイトルの本があった。やっぱ頭が良いんだなあ。
「他大学の方ですよね？」
『あ、そうです。○○っていう大学なんですけど、そこの教授が東大の図書館にしかない本を指定してきたんです』
「あれ、もしかして□□教授ですか？」
『え、そうです！そうです！』
「その人の講義俺も取ってるんすよ笑」
『そうなんですね！そっか、東大でも講義やってるからだったのか』
その後、またお互いにやることがあったので別れた。
また会えたらいいなあ、と思いつつももう東大に来ることなんてないから可能性は低いかな。
どうせなら名前ぐらい聞いとけばよかったかな。
だけど、一期一会の出会いも好きだから、そういうことにしとこう。
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ちゃるちゃる(プロフ) - ミウさん» そう言っていただけてとても嬉しいです！特に同じ坂道ファンの方に言われると励みになります！これからも温かい目で見守っていただけるとありがたいです！ (2020年1月30日 17時) (
レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - はじめまして！歌モチーフの話は好き嫌い結構あるんですけど、ちゃるちゃるさんのお話、すごい好きです！乃木坂欅坂日向坂、3坂道ファン(もはやオタク)なんですけど、あ！あの曲！ってなって嬉しかったです！これからも楽しみにしてますね〜 (2020年1月26日 22時) (レス) id: 67a060dbe8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - すぺるさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！！ご期待に添えるか分からないですが、続きをそのうち書くつもりなので、ぜひ待ってていただけると嬉しいです！ (2019年10月13日 21時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - 危のお話めっちゃ好きでした〜！！！続きが見てみたいなと思いました…。 (2019年10月13日 17時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - ちゃるちゃるさん» ありがとうございます〜！僕も更新頑張ります…。ちゃるちゃるさんも頑張って下さい！ (2019年9月21日 20時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月21日 13時
