猫系女子 #0 ページ39
猫系女子のエピソード0
「そういえばさ、こうちゃんには敬語使わないよね」
集中力が切れたのかふと何の脈略もなく河村さんに言われた。
私も疲れが出てきていたので編集していた手を止めて考えてみた。
『そうですねえ。まあ年も近いですし』
「けど同い年なわけじゃないでしょ？」
『1つ違いです』
まあ別に何でもいいんだけどね、と言って河村さんはコーヒーを淹れに行った。
確かあれはこうちゃんと初めて会ったときだったかな。
.
.
私が初めてオフィスに来た時、それはそれはまだ初々しく、ガッチガチに緊張していた。
転校生とかの気持ちってこんな感じだったんだな。今になって思い知らされる。
私が自己紹介をし終えると、全員一人ずつ自己紹介を始めた。
こうちゃんは一番最後だった。
「渡辺航平です。皆からはこうちゃんって呼ばれてます。最年少です。よろしくね」
『よろしくお願いします』
よ、こうちゃん！と皆が盛り上げてくれる中、お互いにぺこりとお辞儀をしあった。
すると、あ！と何か思いついた伊沢さんが言った。
「これからはAちゃんが最年少になるじゃん！」
「え、あ、そうか！じゃあ俺先輩になるんじゃん！航平先輩って呼んでよじゃあ」
「こうちゃんのことは渡辺って呼んでいいよ。あとそれから敬語もなしでいいよ」
『分かりました』
「え、須貝さん！？それにAちゃんも！？ちょ、酷くない！？」
ははは、と皆の笑い声につられて私も笑った。
初対面なはずなのに、つい一緒になってふざけてしまった。
気づいたら緊張がほぐれていた。
.
.
『河村さん、この場にはいなかったんですよね』
「そうだったね。いつも通り遅刻しちゃったから、僕とは1:1で挨拶したよね」
『懐かしいですね笑』
二人で思い出話に花を咲かせていたら、ドアが開いて福良さんがやってきた。
「ちょっと二人とも、天気悪くなる前に終わらせないと」
『あ、福良さん。すいませーん』
「すいませーん」
ちょうど行き詰っていたから良い息抜きになったな。
キリっと表情を変えて作業を再開させた河村さん。美しすぎる。
私もやらないと。神を見習って編集をまた始めた。
こうちゃんとはこれがきっかけではあったけど、実はノリで言っただけで本当にタメ口で話すつもりはなかったんだよね。
誰にも話していない二人だけの続きがある。
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ちゃるちゃる(プロフ) - ミウさん» そう言っていただけてとても嬉しいです！特に同じ坂道ファンの方に言われると励みになります！これからも温かい目で見守っていただけるとありがたいです！ (2020年1月30日 17時) (
レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - はじめまして！歌モチーフの話は好き嫌い結構あるんですけど、ちゃるちゃるさんのお話、すごい好きです！乃木坂欅坂日向坂、3坂道ファン(もはやオタク)なんですけど、あ！あの曲！ってなって嬉しかったです！これからも楽しみにしてますね〜 (2020年1月26日 22時) (レス) id: 67a060dbe8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - すぺるさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！！ご期待に添えるか分からないですが、続きをそのうち書くつもりなので、ぜひ待ってていただけると嬉しいです！ (2019年10月13日 21時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - 危のお話めっちゃ好きでした〜！！！続きが見てみたいなと思いました…。 (2019年10月13日 17時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - ちゃるちゃるさん» ありがとうございます〜！僕も更新頑張ります…。ちゃるちゃるさんも頑張って下さい！ (2019年9月21日 20時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月21日 13時
