4.5gの変化-kwmr ページ44
※パロですご注意ください。
...
私には尊敬してやまない人がいる。極端なことを言えば、私はその人のために生きているまである。
息を整え汗を拭い、扉を勢いよく開けると広がる涼しい風。
「おはようございます！河村さん！」
元気よく挨拶をするが返ってくるのはエアコンの音のみ。これが通常運転なので特に気にせず鍵をかけて靴を脱ぐ。
リビングに着くと家主の影が視界に入り、安心した私はもう一度挨拶をした。
「河村さん！おはようございます！」
「聞こえてるから何度も言わなくていいよ」
「まだ2回しか言ってないですよ！」
「1回で十分って意味なんだけど」
目を細めて見つめてくるのは私をウザったく思っているからなのかまだ眠いからなのか。どちらにせよ私にはノーダメージなので微笑んだまま彼の目の前に座った。
「河村さん、進捗どうですか？」
「……見れば分かるでしょ」
この話を口にすれば分かりやすく顔を歪めた。もちろん見れば分かるし、というかここに来た時から既に分かっていた。
「1ヶ月前から進んでないんですね」
「わざわざ言うな」
「私が頑張って上に掛け合って締切延ばしてもらったのに。流石に私でももう延ばせません」
「分かってるって……」
敬語の私とそうでない彼。私の方が下だけれどもこういう時期になると立場が逆になる。
「河村先生の新作、早く読みたいです」
この言葉に弱いのを私は知っている。だって、彼は私の尊敬してやまない文豪、河村拓哉先生で、私はそんな彼の編集者であるのだから。
はぁ、と大きな溜め息を吐いた先生は頭を描きながら立ち上がった。向かう方向は書斎だろう。
「先生、何かすることありますか？」
「…お前が来ない間に色々散らかった。片付けといて」
「承知しました、先生」
「その呼び方やめろって言ってるでしょ」
何も言わずニコニコとただ笑えば諦めた様子で書斎へと消えた。ぱたん、とドアの閉まる音を聞いて私も立ち上がる。
「よーし、片付けますか〜」
ひと月前に私が片付けたはずの空間は、言うなれば生活感が満載に。本当は片付けることが苦手だけれど先生のためなら厭わない。
「A」
もう一度髪を結び直し気合を入れて始めようとしたら後ろから名前を呼ばれた。
「……今日中に終わらせるから」
「っ、はい！私AA、全力で先生のサポートを致します！！」
私の自信満々な決意表明にふっと笑って、今度こそ扉は固く閉ざされた。
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豪炎寺修也推し - ちゃるちゃるさん» いえいえ、気にしないでください^ ^その時はコさん推しだったんだと思います。今また箱推しに戻っていまして…笑 コさんとは出身が同じなんですよ！それ見て嬉しくなってるんです！これからも頑張ってください！ (2021年5月17日 20時) (
レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - お返事遅くなってすみません！涙 マシュマロもありがとうございます！コさん推しなんですね！一緒で嬉しいです！！笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年5月16日 17時) (レス) id: 6736db345f (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - ちゃるちゃるさん» これからも見ますよ！ちなみに、28日についったの方で匿名で送らせて頂きました！でもついったログインできないので見れないのですが…。ちゃるちゃるさんに届けば！と思い、送らせて頂きました！ (2021年4月30日 22時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - ありがとうございます！素敵なお言葉で励みになります、、、マイペース更新ですがどうぞこれからもよろしくお願いします！ (2021年4月29日 0時) (レス) id: 6736db345f (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - コメント失礼します。ちゃるちゃるさんの作品を一気読みさせていただきました！この作品シリーズ、めちゃくちゃ好きです！更新待ってます！ (2021年4月28日 20時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月8日 17時
