何をするのも思うのも自由-ini ページ4
現在同時並行で更新中の思いのまま、転がる。【ini】の2人。番外編。付き合ってないです。
365日、毎日が何かの記念日で誰かしらの誕生日でもある。けれどそれは何気ない日常の中で煌めく特別な日とされがちだが、本来はただ生きていれば今日というものがやってくるだけで。
日付が変わった瞬間にいくつか通知が来て、あぁ今日は自分の誕生日なのかと気づいた。祝ってくれるのは普通に嬉しい。だからありがとうと送って返信を待たずに布団に入った。
朝起きてスマホを取るとさらに増えている通知。寝ている間に忘れていたがその通知でまた思い出した。
1ヶ月以上前に会話が途切れていた友人や、今日初めてメッセージを送ってくれた人もいた。
皆変わらない毎日を過ごしながら祝うという少しだけいつもと違うことを行ってくれる。
3コマ分の授業を終えて真っ直ぐ家に帰ろうと思ったけれど仕方なく角を曲がる。絶対に今日は来い!だなんて強制されたら行かないと何を言われるか分からない。
何度も見飽きたその外観に何度押したか分からない扉を開けると爆音が鳴った。
「「Aちゃん、誕生日おめでとう〜〜!!」」
鼓膜が破れそうなぐらい大きな音がしたのはクラッカーで驚いている間に襷をかけられ帽子を被せられた。なんでこんなに張り切って飾り付けしてんのよ。
満面の笑みを浮かべる店長、ノリノリで顔もうるさいみどりさんといずみさん、そして楽しそうに笑っている乾さんもいた。ちゃっかり居るのなんでですか。
「どうせAちゃん誰にも祝ってもらえてないんだろうなって思って」
「私たちがAちゃんのこと盛大に祝ってあげるからね」
「馴れ馴れしく名前で呼ぶのやめてもらっていいですか」
やっとねぎちゃんと呼ばれることに慣れてきたのに急に下の名前で呼ばれるのは擽ったくて嫌だ。
楽しんで一向にやめる気配のない2人に諦めのため息をつくと可愛らしいケーキがやってきた。
目で早く火を消せと合図されてぎこちなく息を吹きかけるとあっという間に火は消えて拍手に包まれる。こんなの、非日常すぎてどういう反応をしていいのか分からない。
「じゃあ撮るよ〜!」
撮った写真を見返して笑い合うみどりさんの元には行かなかった。だって写真写り絶対悪いし。
1人でスマホを開いて作ってくれたケーキをカメラに収める。なんだかんだ言って私のためにホールのケーキを皆で作ってくれたことを想像すると嬉しくてつい口角が上がってしまう。
206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豪炎寺修也推し - ちゃるちゃるさん» いえいえ、気にしないでください^ ^その時はコさん推しだったんだと思います。今また箱推しに戻っていまして…笑 コさんとは出身が同じなんですよ!それ見て嬉しくなってるんです!これからも頑張ってください! (2021年5月17日 20時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - お返事遅くなってすみません!涙 マシュマロもありがとうございます!コさん推しなんですね!一緒で嬉しいです!!笑 これからもよろしくお願いします! (2021年5月16日 17時) (レス) id: 6736db345f (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - ちゃるちゃるさん» これからも見ますよ!ちなみに、28日についったの方で匿名で送らせて頂きました!でもついったログインできないので見れないのですが…。ちゃるちゃるさんに届けば!と思い、送らせて頂きました! (2021年4月30日 22時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - ありがとうございます!素敵なお言葉で励みになります、、、マイペース更新ですがどうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年4月29日 0時) (レス) id: 6736db345f (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - コメント失礼します。ちゃるちゃるさんの作品を一気読みさせていただきました!この作品シリーズ、めちゃくちゃ好きです!更新待ってます! (2021年4月28日 20時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃるちゃる | 作者ホームページ:
作成日時:2021年2月8日 17時