読んで落ちる-sgi ページ38
※あだ名の欄を友人(女)の名前にして下さい。
.
「楽しいね〜！」
「そうだね」
隣にいる友達であるAはキラキラな笑顔ではしゃぐが対照的に私は上手く笑えない。なぜなら───
「え、これ値段安くないですか？」
「いえ、高校生の値段ですから合ってます」
「あー、…」
合法的にお酒も飲める20歳の私たちは面白半分で制服姿で遊んでいた。たかが2,3歳差だとしっかりと溶け込んでしまうらしい。いや、それもそれでどうなの。
「あっという間に夜じゃん」
「もう早く着替えようよ」
「えーこのまま帰ろ？」
JK姿に乗り気だったのはAだけで私は渋々。だって1月の寒さにブラウス・ブレザー・膝上スカートで立ち向かうなんて無理すぎる。
女子の平均身長よりも低い私は革靴のヒールで盛らされていて普段から革靴もヒールがある靴も履かないので慣れておらず歩くのもしんどい。
「ほら、警察に補導される前にさ、」
「分かったよ」
それじゃあ駅に向かって歩こうかとした時、
「君たち可愛いね」
ニタニタと気持ち悪い笑顔で私たちを舐めまわすように見てくる男3人組が私たちの前にやってきた。
「今から俺たちと楽しいことしようよ」
「ちょっと、無視しないでよー」
「……帰るところなので」
「なーんでよ、いいじゃん」
こういう奴らはまともに言っても通じないのは分かっていたがどうしよう。Aと目が合ったその時背筋が凍った。
「っ…何するんですか！」
「はいはい暴れない〜」
腕を掴まれてしまって身動きが取れなくなった。これは厄介だ。
「私たち別に女子高生じゃないんで！そういう趣味なら他所当たってください！」
「なに、これコスプレなの？まぁ別にいいよ、それもそれで唆られるし〜」
…くっそ、効果なしか。ちっとも力を弱めてくれることはなく引きずられる私たち。行き先は嫌でもわかってしまう。絶対行ってやらねぇからな。
「…いって、！」
「おい！てめぇ！」
その時、掴まれていた腕かなにかをAが思い切り引っ掻いたのか、痛がって思わず離した隙に私のことを拘束していた男のことを突き飛ばした。
「行くよ、A！」
「走るか…、！」
一心不乱に逃げる。この野郎！待て！という恐ろしい声が聞こえる。そして同じく走る音が後ろからする。コイツら追いかけてくるのかよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋歌梨(プロフ) - ちゃるちゃるさん» いえいえ！ (2020年12月30日 22時) (
レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 緋歌梨さん» そうなんですね！知らなかったです。教えて下さりありがとうございます！ (2020年12月30日 22時) (レス) id: 6736db345f (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - コメント失礼します！みかんの白い筋は､アルベドって言うんですよ！ラテン語で“白さ”という意味です！このコメントはスルーしていただいても構いません｡お節介ですいません… (2020年12月29日 20時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃるちゃる | 作者ホームページ：
作成日時：2020年11月9日 17時
