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チャレンジしてみよう-wtnb ページ14

私は今日という日を何度も何度も調べまくった。それはそれは、検索履歴が埋まるほど。

「こうちゃんじゃん。え、何してんの?」
「あ、A」

今日の主役であるこうちゃんに会いに、私は偶然を装って話しかけた。そしてごく自然に彼の隣の席へと座る。全て計画のうちだというのにも気づかずにこうちゃんはいつものように話してくれる。

「仕事終わったから飯食いに来た」
「へぇ、そうだったんだ。お疲れ」
「ありがとう」

土曜日だけど仕事があったことは知っていた。だけど如何にも今知ったかのように驚いてみせる。

「じゃあそんな頑張ったこうちゃんに奢ってあげる。好きなの選びな」
「え、やったあ」
「私もお腹すいたからなんか頼もっと」

慣れた手つきでメニューを見る私になんの疑問も抱かないこうちゃんは流石だ。本当は手汗が凄くて全然ページをめくれないのに。


どうして私がこんなにも綿密な計画をしているかというと、もう分かるだろう。今日が誕生日であるこうちゃんのことが私は好きだ。だからどうしても当日に会いたくて態と計画を立てた。全く気づかずに今日の仕事はこうだっただの色々と話してくれる彼がピュアで堪らなく可愛い。


「そういや今年はサングラスかけないの?」
「しないよ、あれ罰ゲームだったもん」
「えー似合ってたけどな」

こうちゃんとは同い年だからすぐに仲良くなった。2人でご飯を食べに行くなんて数え切れないほど行った。でも今日はいつになく緊張してる。そりゃそうだ、好きな人の誕生日なんだもの。


「ねぇ、今日 何の日か知ってる?」

私がずっとどうやって話を切り出そうか迷っていたら向こうからパスが飛んできた。

「こうちゃんの誕生日でしょ」

ここでとぼけるボケも出来たが今の私には到底無理だった。正直に言うと なんだ知ってたんだ、といつもの笑顔が返ってきた。

「…はい、あげる」
「え、まじ?いいの?」

この流れで渡すのが一番いいと思った私はずっと鞄の中に忍ばせていたプレゼントを目の前に出した。それに目を輝かせて袋を見ただけで嬉しがるこうちゃんに思わず頬が緩みそうになって手で隠した。

「絶対忘れられてると思ってた」
「なわけ。数年前の伊沢さんじゃないんだから」
「それもそうか」

優しい笑顔を向けてくれながら私のあげたラッピングを解いていく。
当たり前じゃん。ずっと何をあげたらいいのか悩みに悩んでたんだから。まさに今あげたくせにこれで良かったかなって不安になってるし。

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緋歌梨(プロフ) - ちゃるちゃるさん» いえいえ! (2020年12月30日 22時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 緋歌梨さん» そうなんですね!知らなかったです。教えて下さりありがとうございます! (2020年12月30日 22時) (レス) id: 6736db345f (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - コメント失礼します!みかんの白い筋は、アルベドって言うんですよ!ラテン語で“白さ”という意味です!このコメントはスルーしていただいても構いません。お節介ですいません… (2020年12月29日 20時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃるちゃる | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年11月9日 17時

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