シンプルに fkr ページ23
※高校生設定 苦手な方はUターンお願いします。
ずっと親友の彼氏だったから、必要以上には喋っちゃいけないと思って仲良くなれなかった。
『あ…』
美術部の私は、部活終わりに忘れ物に気づいて教室に入ると、そこには福良くんがいた。
私の存在に気付いた福良くんは、振り向いておう。と一言呟いた。
彼も部活終わりだったのだろう、バスケ部だから汗をかいていた。
「忘れ物?」
『そう。明日小テストなの忘れてて』
「あ、俺も忘れてた。あぶねー」
そう言って教科書を取り出す福良くん。続けて次の範囲どこだっけ?と聞いてきて、答えていたらずっと色んな話をした。
だって___
もし、言葉が途切れたら、きっと福良くんを見つめてしまう。
静寂が怖いのは、何かがバレそうだったから。
その何か、とは自分では分かっていたけど、言いたくなくて、分からないふりをしていた。
初めてこんなに喋ったな…。
気づいたら完全下校の時間になっていて、窓から見える夕日はもう沈んでいた。
「じゃあ帰ろっか」
『えっ、うん…』
特別な意味はなかったと思う。私が勝手に意識しちゃっているだけ。
ただ出口が同じ場所にあるから、一緒に歩いているだけ。分かってはいるけど、とても緊張していた。
この気持ちをどうにか伝えられたら楽なのにな…。
もっと簡単な恋をしたいよ?これは難解すぎる。ただでさえ頭悪いのに、止めてよ。
なんて言葉はため息として出ていった。
上履きから革靴に履き替えて、先に履き終えていた福良くんを抜かした。
彼女と帰るんだな、とすぐに察したからじゃあ、と言って帰ろうとする私を福良くんは引き留めた。
「何でよ、俺を置いていくの?酷くない?」
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あやか(プロフ) - 初コメ失礼します。トクベツといい、身長差のない恋人といい、自分の推しの話が自担グループである嵐の曲でとてもテンションが上がりました!話も面白いですので、読んでいて楽しいです! (2021年2月17日 0時) (レス) id: 9ed625666a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 月夜星さん» ありがとうございます!曲の良さを消してしまわないように気を付けながら書いておりますので、そう言ってくださると嬉しいです! (2020年4月22日 17時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
月夜星(プロフ) - こんにちは!青空が違う!!めっちゃ好きな曲で、好きなQ.K.さんたちのお話で!めっちゃ楽しいです!これからも頑張ってください! (2020年4月21日 16時) (レス) id: 5e0ae6c178 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃるちゃる(プロフ) - 望さん» そうです!好きな人たちのコラボって嬉しいですよね。つい勝手に作ってしまいました!笑 (2020年4月17日 22時) (レス) id: d523c3bebb (このIDを非表示/違反報告)
望 - これ欅坂や日向坂の曲ですよね?好きな人が好きな曲で…読んでいて楽しいです^^* (2020年4月16日 8時) (レス) id: 2bba6c15ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃるちゃる | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月8日 14時