秘密の時間2 ページ20
王「オレって嘘つきだからさー、人の嘘なんて簡単に見破れちゃうんだよ」
万事休す、言葉にするならまさにそれだ
「(どうする…どう誤魔化す…?)」
「…少し長くなるけど、いい?」
王「にしし、そうこなくっちゃ」
俺は話し始めた
「昔、君によく似た子がいたんだよ。もちろん、容姿とかではなく性格がね。
その子は口を開けば嘘ばかり吐く子だった。周りは当然その子を嫌い、その子は孤立した。
でも、でもその子は、わざと嫌われるような嘘をついてたんだ。周りを巻き込まないために…皆を救うために、やさしい嘘を吐いたんだ…」
「だから君とその子が重なって見えて、違う気がしたんだ。
…ね?ただの勘でしょ?」
王「…苗字ちゃんは、その子が好きだったの?」
「えっ?」
王「だって…泣いてるよ?」
−−−ぽたり
王馬くんに言われて初めて、自分が泣いていることに気付く
「…そう、だね…好きだったよ…でも遅すぎたんだ…なにもかも」
王「死んじゃったの?」
「そうだよ。自分の命を犠牲にしてまで戦ったんだ」
「全部終わった後だったよ…その子の本当の意図を知ったのは…でもさ、死んじゃったら意味無いんだよ。…なんでもっと協力できなかったのかって!でも伝えることは出来なくて!俺は見ている事しか出来なくて!それが悔しくて悔しくて仕方が無いんだ…!」
信じたくなかった
王馬くんから嘘を取ることなんて一生無理なのは分かっている
でも4章のとき、王馬くんはもしかしたら最原くんと協力しようしたんじゃないかって、もし協力していたら王馬くんが死ぬことなんてなかったんじゃないのかって、そう考えると涙が止まらなかった
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モユ - もちろんです!! (2017年5月28日 22時) (レス) id: bbfca86a7f (このIDを非表示/違反報告)
鍋(プロフ) - モユさん» モユさん初めまして!コメントありがとうございます…!面白いと言っていただけて感激です…!頑張って更新していきますので楽しんでいただけたら幸いですー! (2017年5月28日 20時) (レス) id: 39b056009e (このIDを非表示/違反報告)
モユ - とっても、面白いです! 頑張ってください!! (2017年5月28日 1時) (レス) id: bbfca86a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鍋 | 作成日時:2017年5月25日 21時