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▼episode1▼ ページ2
▼zomu side▼
「なぁ、雪」
「なんやー？」
雪は俺の幼馴染。
ふとしたら俺の隣にいてくれて、
俺の話を聞いてくれたりしてくれる。
「さっきの授業寝とったわ。ノート見してー！」
そう言って俺は雪の椅子を揺らす。
「おわー、ガタガタするぅー」
「フハハ、地震、地震地震」
笑いながらガタガタと雪の椅子を揺らす。
「はい、ノート」
ガタガタ揺られながら雪はノートを渡してきた。
俺はノートを開いて自分のノートに写した。
「ゆーきちゃんっ、何しとん」
ノートに書き写し終わりそうになった時、
雪の後ろから揺れる青髪が見えた。
「なんや、大先生、俺に殴られにでも来たん」
雪にくっつく大先生に嫉妬して俺はそう言った。
「来てへんわ！雪ちゃんに用があったんですぅ」
「ちょっと大先生、気持ち悪いから離れてや」
「酷い！！」
雪のお陰で大先生が雪から離れた。
大先生は俺の後ろに縮こまって「肩触っただけやん…」とブツブツ言っている。
丁度俺が一番後ろの席やから
大先生のデカい顔が他の人の席に当たらんかったな。
感謝しろよ大先生。
「ゾム、終わった？」
「あ、もうすぐ終わるから待っててな」
俺と幼馴染の日常が、これから始まる―――――――
･
「これ恋愛小説ちゃうん？」
「多分恋愛小説やで」
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作者名：蜜柑1816 | 作成日時：2019年7月17日 17時
