ゆうきクラブ 2-19 ページ36
しかし、焦りのせいか遊城は仲間をほったらかしにし、一人で勝手に行動し始めてしまった。
その結果・・・仲間の一部はその次元にいた敵の集団に連れ去られ、遊城とのデュエルに勝つために利用され、消えてしまったのだ。
まだ一握りは生き残っていたのだが、遊城は自分の身勝手さのせいで、自身が追い込まれてしまい、そして、自身の殻にこもってしまった。
その間遊城の別の意志が、遊城の身体を乗っ取ってしまい、残りの仲間も消してしまったそうだ。
最後の一人が何とか遊城を殻から出し、遊城は我にかえることが出来たのだが、仲間は皆何処にもいない。
大きなな傷を心に負った遊城は自身を責めながらも、せめてここに来た目的を果たすべく、ヨハンを助け出そうとユベルに挑んだ。
そして勝った。ヨハンの身体を乗っ取っていたユベルに。
ヨハンは一命は取り留めたものの、意識は戻っておらず、今もこの学校にある集中治療室で眠っているそうだ。
仲間もユベルを倒した事により、無事帰って来たのだが、遊城は責任を感じ、皆を避けるようになった。
そして、全てが終わった遊城は、自分の責任から解放されたくて、忘れようとした。ユベルの事を。
ユベルの思いを、重みを。
そこで出会ってしまった、一匹の蟹に。
「重し蟹っていうのはね、A。だからつまり、思いし神って事なんだ。また、思いとしがみ、つまり
つまり蟹に行き合った時、遊城は、ユベルとの柵を切ったのだ。
ユベルの事で、思い悩む事を止めた。
思うのを止めた。
思みを無くしたのだ。
自ら進んで、ズルをした。
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作者名：ちゃもー | 作成日時：2016年8月16日 1時
