たった一人の女子と飢えてる男達 (ページ7)

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7話ページ7

扉が開きあんりさんが顔を見せる。

この壁の向こういるんだ、、そう思うと鳥肌と汗がすごい

どくん、どくんと鼓動も早くなる
緊張してるってこう言うことを言うのか、、

差し出された手、少しだけ躊躇う、、大丈夫ですよ、優しい声と顔。

おずおずと重ねた手、王子様のようにエスコートしてくれる

相変わらず裸足だから床は冷たいけど、、、。

『っ、、、』

顔を上げた瞬間、たくさんの瞳が私を捉えた
何より、みんな顔立ちが良くて直視できない。

すぐさま、あんりさんの後ろに隠れる
きゅっと握った裾、A様？あんりさんは隠れた私に声をかけるが、私は背中に押しつけた顔

本音を言えばもっと、おじさんとかそう言うのかと思ってた、、少しホッとした。

イヴ、宝石箱を
絵心にそう言われて差し出した、ぱかっと開けばキラキラ光るダイヤモンド、その輝きはまさに高貴

「これをアダムとなる男につけろ」

『い、今？』

「あぁ」

『決めるの早くない、、？』

「早くない、さっさと決めて来い」

『会ったばかりだし、、』

「一目惚れとか運命の出会いとか、馬鹿な言葉があるだろう」

『(だめだ、言葉で勝てない気がする、、)

、、わかった』

絵心から受け取ったアダムリング、私は誰でもいいの？と目で見返せば、こいつだと思った男につければいいと答えてくれた。

心を決めなくてはならない、、ここまできてしまったのだ
後戻りはできない

しばらく見つめた後、アダムへと歩き出す。

「アダムの右手薬指にリングを付けろ」

「っ、、！？」

『アダムは、貴方にします』

触れられた手がビクッとしていた、右手薬指につけるリング
光に当てられたダイヤモンドがきらっと光る

彼の名前は、、、

『私はA、、貴方は？』

「俺は、潔世一、です。」

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