Some 2 (ページ2)

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「…ん？ん？私が、身体を？」

彰吾「そう。キリちゃんが憶測でそういうのしてるって言ったら少し真に受けたけど、俺はAのこと信じますとか言ってたよ。」

「え…嘘。」

彰吾「樹がデートに行かせなかったのは、信じてなかった樹でも信じさせるようなことをAが言ったからなんじゃない？」

「あぁ、どうしよう。いつ何を言ったとか覚えてない…」

でも、樹の行動や言動が変なとこが沢山あったな…。

彰吾「俺も今聞いて、安心したよ。明日から休みだからさ、ちゃんと樹に話しておくんだぞ。」

「合わせる顔がないです…」

彰吾「樹は良い奴だよ。あれほど良い奴なかなかいないよ。A、気づいてないかもだけど、Aが何よりも最優先なんだぞ、アイツ。Aが本当のこと話せば、また樹との関係も元に戻る。」

「ありがとうございます…」

その頃には私の涙腺は崩壊していたのだった。

冬休みの間…いや今すぐにでも何とかしなきゃ、樹と。

彰吾「ちなみにこれは俺の憶測だと思って聞いて欲しいんだけど、Aはその偽の彼氏より
樹の方が恋愛面として好きだと思う。
恋は2つとか並行して出来ないから、自分なりに考えて早くどっちかを終わらすこと。いいな？」

「…えっ、うちが樹のこと？」

彰吾「もうそんなこと言わなくていい、切るぞ。」

「あっ、はい。ありがとうございました。」

と、通話は終了される。

クルンと体勢を変え、ベッドに仰向けになり天井を見つめる。

「うちが樹のこと好き…？」

彰吾先輩からの言葉を深く考える。

いやでも、さっきまで私は慎くんに対して、恋のような何かの感情が芽生えた。

会いたいって急に思った。

"彰吾「両立できないならやめなよ。」"

そんな彰吾先輩の言葉もふと思い出す。

どんなに、あと数日で終わるとか考えないで
決めなきゃ、けじめを。