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# 49 ページ1




















樹「Aのこと、好きなやつがそんなこと
聞いて、安心すると思うか。

たかがそんな関係の相手に負けたそいつの気持ちになってみろよ。」



「…樹?」









樹「───悔しいんだよ…。」








そう樹が嘆いた。わざと視線を逸らしてた私もその言葉を聞いて一瞬、樹の方に目を向けた。








こんな弱々しい樹を見るのは初めてで、どうすればいいのか分からず固まった。









樹「…そんなにアイツのことが好きなら行けばいい。今感じたよ、俺はお前の親でも彼氏でもない、"ただの同僚"だっつーことに。」








なんか心が痛かった。


その言葉を聞いて、とても心が痛かった。






私は何も返事をせず、荷物を持って、車を出て、家に帰った。



















ガチャッ___バンッ____









ドアを思わず勢いよく閉めて、自分のベッドに飛び込んで、顔を枕にうずめた。








自分に"恋"は向いてない。





そう重く感じた。









Prrrrrr!!









と、着信が。





重い体を動かしてスマホを手に取ると、着信相手は彰吾先輩だった。








今ちょうど相談したかった相手で良かった。









「…もしもし。」



彰吾「A?もう家帰った?」



「はい…樹に帰らされました。」



彰吾「あぁ…何してんだアイツ。
今日、Aの話全然聞けなかったから、
飲みにでも行こうと思ったけど、無理だな。」



「今そんな気分じゃ無くなりました…」



彰吾「…うん、だよな。大体、この状況で樹と2人でいればなんか起きるのは分かってたよ。
今、休憩時間で周りに誰もいないとこにいるから話してみ?」









そして、私は彰吾先輩に何もかも打ち明けることにした。




ラブ充体験のこと、慎くんの存在のこと。



















「…ってな訳です。」



彰吾「…何してんだ、Aも笑」



「すみません、情けないです。こんな変なサービスにすがってまで彼氏を欲してしまう自分が。」



彰吾「まあ犯罪じゃないからいいんだけどさ、
それにAが"体売ってる"ってのが嘘で尚更良かった。」



「…え?身体(・・)?」






そのワードを聞いた瞬間、私は固まった。







彰吾「え、それ樹から聞いてないの?!
樹、Aがそーゆーのに手出してるって思ってんだよ。」

# 50→



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作者名:てん | 作成日時:2020年3月22日 6時

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