96．「知らない」 ページ10
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登校している時に一緒に帰るから先行くなよと何度も釘を刺されたから、ホームルームが終わってドンちゃんに連絡をしたのに返信がない。
ジェミンとロンジュンは予定があるって先に帰ってしまったし、教室の中にいる人もほとんどいなくなってしまった。
ドヨン先生の話が長いと愚痴っていたしもしかしてまだ終わっていないのかな。
それとも忘れて先に帰っちゃったのかな。
スマホを眺めているのにも飽きてしまって校舎の中を探索することにした。あと30分連絡がなかったら帰ろう。
すれ違った一年生が「うまくいったかな」「いけるっしょ、可愛いし」「年上彼氏いいなあ」と話しているのが聞こえた。
わかるいいよね、私も年上に憧れた時期あったし。
去年教育実習できてたジェヒョン先生とか。落ち着いた声で話して穏やかな笑顔が印象的だった。何回わからない問題を聞きに行っても優しく教えてくれた。
結局憧れのまま、実習期間が終わっていなくなってしまったんだけど。
そういえばドンちゃんはジェヒョン先生のこと胡散臭いとか言って嫌いだって言ってたな。
家庭科準備室の前を通る時、話し声が聞こえて一瞬嫌なことを思い出してしまった。
中を見ないようにして歩く足を速める。
近づくほどに声がよく聞こえてきて、それが聞き慣れた声だとすぐに気づいた。
ドンちゃんの特徴的な声はどこにいたってすぐに分かる。
「ドンヒョク先輩のことが好きです、付き合ってください」と言ったのが確かに聞こえて、心臓がばくばくとは早鐘を打つ。
顔も姿も見えないし、見たところで知らない子だろうけど、もしかしてさっきの一年生が話してたのってこの子じゃない？
可愛いって言ってたしきっと付き合うんだろうな。
私がうじうじと悩んでいる間に時間はどんどん流れていってしまう。
ドンちゃんの返事を聞こえる前に教室に戻り、イヤホンをつけて音楽を爆音で流して目を閉じた。
肩を揺らされて体を起こすと「遅くなった、ごめん」とドンちゃんが申し訳なさそうな顔をする。
「寝てたの？」
『別に』
「…なんか機嫌悪い？」
「別になんでもないよ」
「あ、お前もしかしてあれ聞いてた？」
『聞いてない』
「俺なんの話か言ってないけど」
『……』
「最後まで聞いてないだろ」
『知らない』
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ロク(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» ありがとうございます🥹！私もこんな学生生活送りたかったなと考えながら書きました😩笑 スピンオフも気長にお待ちいただけたら嬉しいです〜！ (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます🥹完結までに時間がかかってしまいましたが読んでいただけて嬉しいです〜！ドンヒョクとの話考えておりますので更新お待ちください ˆᴗˆ (4月16日 3時) (レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - 完結おめでとうございます そしてお疲れ様でした！こんな優しいイケメン4人に囲まれる人生送りたかったー！スピンオフ楽しみにしています (4月15日 2時) (レス) @page19 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に大好きな作品で、更新される度ワクワクしながら読ませていただいてました。ドンヒョクと主人公の雰囲気や関係性がとても好きなので、ドンヒョクとの番外編も読みたいです！ (4月14日 11時) (レス) @page19 id: f5ce26c2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2024年3月21日 3時
