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『一番大切なジェノだから、好きな子とうまくいくように私応援するよ。……こうやって出かけられなくなるのは寂しいけど』
視線を下げたAは悲しそうで、でも丸見えの耳が赤くなっている。
これは、もしかしてもしかするんだろうか。
都合良く解釈してもいいんだろうか。
捨てようと思っていた恋心をまだ持っていてもいいんだろうか。
「応援しなくていいよ」
『え、どうして！頑張るよ私！』
「頑張らなくていいんだよ」
俺を見つめて頭にハテナマークを浮かべたAは少しだけ間抜けな顔をしている。かわいいなあ。
膝の上でグーを作っていた手を上から包み込む。
Aの小さい手は簡単に俺の手へ収まった。
「ただ頷いてくれればいいよ」
『どういうこと、』
「俺が好きなのは、Aだから」
『……え、嘘』
「嘘じゃないよ」
『だってずっと好きな子いるって』
「うん、それがAだよ。可愛くて良い子ですごく鈍感な、A」
ぽかんと口を開けたまま、瞳にはじわじわと涙が溜まっていくのが見える。
泣くときは俺のそばにいてと言ったけれど、俺が泣かせる日が来るなんて思わなかった。
Aが泣くのはいつだってドンヒョクのせいだった。
これからは俺のためだけに泣いて、俺のために笑ってほしい。
そんなわがままを願っても許されるのかな。
「A、好きだよ」
『…私もジェノのことが好き』
小さい肩を抱きしめるとやわらくて力を入れたら壊れてしまいそう。
胸がぎゅうと締め付けられて痛いけど、心地いい痛みだ。
今まで言えなかった分の気持ちもこれから増えていく気持ちも全部伝えたいから、だからずっと俺のものでいてね。
そう願ったのはAにはまだ内緒にしておこう。
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終わり
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ロク(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» ありがとうございます🥹！私もこんな学生生活送りたかったなと考えながら書きました😩笑 スピンオフも気長にお待ちいただけたら嬉しいです〜！ (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます🥹完結までに時間がかかってしまいましたが読んでいただけて嬉しいです〜！ドンヒョクとの話考えておりますので更新お待ちください ˆᴗˆ (4月16日 3時) (レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - 完結おめでとうございます そしてお疲れ様でした！こんな優しいイケメン4人に囲まれる人生送りたかったー！スピンオフ楽しみにしています (4月15日 2時) (レス) @page19 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に大好きな作品で、更新される度ワクワクしながら読ませていただいてました。ドンヒョクと主人公の雰囲気や関係性がとても好きなので、ドンヒョクとの番外編も読みたいです！ (4月14日 11時) (レス) @page19 id: f5ce26c2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2024年3月21日 3時
