103．「幸せになってね」 ページ18
JN side
JN「ドンヒョクとやっと付き合ったんだ」
『うん、なんか変な感じするけど』
JN「よかったね」
『、ジェノがいつも助けてくれたからだよ』
うつむきがちに笑うAはいつもと同じで可愛い。
幸せになってね、なんて今はまだ言えそうにない。
でも不幸を願うこともできない。
だからどうか、俺のいないところで、俺の知らないところで、勝手に幸せにでも何にでもなればいい。
そう思うのに、もう二度と会えないように自分から離れるのも嫌だと思う。簡単に切り替えられたらいいのに。
でもそんなことができたら最初からAのことも好きにならなかったはずだ。
数ヶ月前は同じクラスになれないことを残念に思っていたけれど、今となってはそうなれなくてよかった。
言いたいことはたくさんあるはずなのに、うまく言葉にできなくて、今までちゃんと言葉にしてこなかったせいだなと自嘲する。
若干の気まずい空気を遠くから聞こえるドンヒョクの明るい大きな声が壊す。
JN「ほらドンヒョクが呼んでるよ」
『うん、ありがとう』
Aの言ったありがとうにはいろんな意味が込められている気がした。
ドンヒョクのところへ向かう後ろ姿を見送りながら、ああやっぱり好きだなと実感してしまって、
どうしようもなく胸が苦しい。
肩を叩かれて振り返るとジェミンが頬に人差し指を突き刺してくる。
JM「ジェノヤ」
JN「ん？」
JM「ん〜ん、お疲れ」
JN「何が」
JM「んふふ、」
ニコニコと口角を上げてご機嫌そうな顔をするジェミニにはきっと全部ばれてるんだろうな。
まあいいか、こんなのも悪くない。
廊下の奥からバタバタと足音が聞こえてさっき見送ったAと、ドンヒョクそれにロンジュンがやってくる。
HC「なあ、このあとピザ行かね？」
RJ「いや火鍋だって」
HC「この前行ったじゃん」
JM「Aはどこがいいの？」
『私はアイスが食べられればどこでも』
JM「じゃあ焼肉だね」
HC「なんでだよ」
RJ「おいジェノは？どこ行きたい？」
答えずに凄いスピードで展開していく話を見つめていれば、笑ってないで答えろ！と野次が飛んでくる。
感情を隠すのが得意でよかった。
こうやっていつも通りの日常が進んでいくうちに、この感情も消えていくんだろう。
そうして心の底からAの幸せを願えるようになれますように。
JN「とりあえずピザ以外で」
HC「なあんでだよ！」
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ロク(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» ありがとうございます🥹！私もこんな学生生活送りたかったなと考えながら書きました😩笑 スピンオフも気長にお待ちいただけたら嬉しいです〜！ (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます🥹完結までに時間がかかってしまいましたが読んでいただけて嬉しいです〜！ドンヒョクとの話考えておりますので更新お待ちください ˆᴗˆ (4月16日 3時) (レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - 完結おめでとうございます そしてお疲れ様でした！こんな優しいイケメン4人に囲まれる人生送りたかったー！スピンオフ楽しみにしています (4月15日 2時) (レス) @page19 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に大好きな作品で、更新される度ワクワクしながら読ませていただいてました。ドンヒョクと主人公の雰囲気や関係性がとても好きなので、ドンヒョクとの番外編も読みたいです！ (4月14日 11時) (レス) @page19 id: f5ce26c2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2024年3月21日 3時
