102．「ただ一つだけ」 ページ16
HC side
タイミングを伺っているうちに、2年も終わる日になってしまった。
あれから俺とAの間にはロマンチックなことなど何一つなく、時間が巻き戻ったかのように元通りだ。
ただ一つ変わったのは、俺の気持ちだけ。
終業式が終わって、ドヨン先生の長い話が終わる頃には、先に終わった隣のクラスの人が教室の入り口に集まっていた。
ロンジュンとジェミンがジェノだけを呼ぶ。
Aが来なかったということはまだあっちの教室にいるんだろう。早く行かなきゃと思うのに、椅子に体が縫い付けられたように動けない。
JN「ドンヒョガがいかないなら俺が行っちゃうよ」
HC「今行くところだっての」
JN「あっそ」
HC「は？！痛？！」
JN「早く行けよ」
HC「わかってる」
背中をバシンと叩かれて痛みのせいで立ち上がる。
怒りたいところだけど、ジェノなりに気を使ってくれたのがわかるからやめておいた。
誰にもこの気持ちを教えていないのに、きっと俺がみんなに対して感じていたように俺の気持ちもバレているんだろうな。
伊達に友達やってるわけじゃないなと感心してしまう。
HC「ジェノ、ありがとな」
JN「きも…」
HC「お前なあ…」
JN「なに、もう早く行けって」
急かされるように自分の教室を後にして、声をかけてくる友達に軽く挨拶を交わし、Aの元へ向かう。
ジェミンは「泣かしたら殴るから」と物騒なことを言い、ロンジュンは「先に３発くらい殴られておけば？」とケラケラと笑った。
色々言いたいことはあったけど、今はそれどころじゃない。
はやる気持ちのせいで心臓がどきどきと早鐘を打つ。
早く行けと順番に背中を叩かれるから、お前らが話しかけたんだろうが！と怒っておく。
もしも、自分がジェノやジェミン、ロンジュンの立場だったとすれば、こうやって背中を押すことができただろうか。
いや物理的にじゃなくて、心理的に。
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ロク(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» ありがとうございます🥹！私もこんな学生生活送りたかったなと考えながら書きました😩笑 スピンオフも気長にお待ちいただけたら嬉しいです〜！ (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます🥹完結までに時間がかかってしまいましたが読んでいただけて嬉しいです〜！ドンヒョクとの話考えておりますので更新お待ちください ˆᴗˆ (4月16日 3時) (レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - 完結おめでとうございます そしてお疲れ様でした！こんな優しいイケメン4人に囲まれる人生送りたかったー！スピンオフ楽しみにしています (4月15日 2時) (レス) @page19 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に大好きな作品で、更新される度ワクワクしながら読ませていただいてました。ドンヒョクと主人公の雰囲気や関係性がとても好きなので、ドンヒョクとの番外編も読みたいです！ (4月14日 11時) (レス) @page19 id: f5ce26c2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2024年3月21日 3時
