51.「ドンちゃんが、」 ページ5
RJ side
変なフォームのシュートを何本か放って
「上手でしょ？」とAが毎回ドヤ顔を向けてくるから、
俺の方がうまいとなぜかムキになってしまった。
早々に離脱してベンチに座ったジェミンはシュートが決まるたびに「すごいね〜」「天才〜」と気の抜けた声で相槌のように声を出している。
それにしてもどうしてこんなに急に上手くなった(上手いとは言ってない)んだろう。
誰かに教わったとしたらジェノかな。
いやでも最近忙しそうだしマクヒョンかも。
RJ「Aさあ」
『あ！ジェノだ！』
誰に教わったの？と聞こうとした声はAが発した言葉にかき消されてしまった。
Aが振り返った先を見れば、遠くからジェノが手を振りながらこっちに向かってくるのが見える。
やっと体育委員の集まり終わったんだ。
って、そうじゃなくて！俺にはジェノの声なんて聞こえなかったのに
Aはなんでジェノが来るってわかったんだ？
JN「おまたせ」
JM「今日のは長かったね」
RJ「お疲れ」
『ねえ！ジェノ！見てて』
JN「上手になったね」
『でしょ〜！』
JN「一人で練習したの？」
『あー、ううん、マク先輩が』
RJ「やっぱマクヒョンか」
JN「受験で大変そうなのにね」
『……あと、たまにドンちゃんが」
RJ「え？」
JM「A、ドンヒョガと幼馴染また始めたの？」
『……ドンちゃんが、無視すんなって怒るから』
なぜか気まずそうに言ったAは俯いてしまった。
ジェミンはさっきまでベンチに張り付いたように動かなかったのに、
即座に立ち上がって「よかったね」と言い頭を撫でた。
ドンヒョクがいない最近の日々はどこか物足りない気持ちがあったことは嘘ではないのに、
俺は素直に良かったねといつになっても言える気がしない。
こんなに簡単なことが今の俺にはどうしようもなく難しくて、もどかしい。
いつまで俺はこのままなんだろう。
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ロク(プロフ) - ゆさん» 返信出来ておらず申し訳ありません…😭完結したので最後まで読んでいただけてたら嬉しいです🥺 (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - いつも陰ながら楽しませていただいてます！今回のお話もたくさんキュンキュンしました~^^これからも応援しています！ (2023年3月16日 9時) (レス) id: a3a66f07ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2022年7月18日 9時
