50.「女の子なんだから」 ページ4
RJ side
4人で夜ご飯を食べに行く約束をしたけど、
ジェノは体育委員の集まりがあるらしく「先に行ってていいよ」と連絡が入った。
体育祭が終わって仕事が終わるのかと思いきや、球技大会もやんなきゃいけないなんて忙しすぎる。
体育委員にならなくてよかった。
なるつもりなんてサラサラなかったけども。
Aがその間に練習の成果を見せる！と言うので、
３人で校庭の隅にあるバスケのゴールにやってきた。
変なフォームだったけど、
放たれたボールはリングへと吸い込まれていった。
ボールがネットをくぐり地面に落ちていくのを見届けたAがドヤ顔で振り返る。
『どう？』
RJ「ちゃんとバスケになってんじゃん」
『今までのは何だと思ってたの？』
RJ「ボール遊び」
『むっ』
JM「Aは天才だねえ」
『やっぱり？そう思う？』
RJ「すぐ調子乗るからジェミナは褒めるなよ」
制服姿のAがぴょんぴょんと跳ねるたびに、
柔らかい髪と一緒にスカートの裾も揺れる。
見ちゃいけないと思っていても、視線が向いてしまうのは思春期真っ盛りの男子高校生なんだからしょうがないと思う。
着ていたカーディガンを脱いで、転がったボールを拾いに行こうとするAを呼び止めて腰に巻き付ける。
細いとは日頃から思っていたし、自分だって体格がいい方ではないけど、
こうやって比べてみると改めて
自分との違いを実感する。
『急にどうしたの？』
RJ「お前も女の子なんだから自分で気をつけろよ」
『なにが？』
RJ「はあ、」
『なんでため息つくの！』
JM「ロンジュナ優しくなったね」
RJ「俺は元々優しい」
意味深な視線をジェミンが向けてくるけど、うまい返しなんて思い浮かばない。
『ロンジュナありがと』
RJ「ん」
JM「ふうん」
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ロク(プロフ) - ゆさん» 返信出来ておらず申し訳ありません…😭完結したので最後まで読んでいただけてたら嬉しいです🥺 (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - いつも陰ながら楽しませていただいてます！今回のお話もたくさんキュンキュンしました~^^これからも応援しています！ (2023年3月16日 9時) (レス) id: a3a66f07ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2022年7月18日 9時
