58.「俺のことを選んでくれる？」 ページ12
JM side
文化祭でうちのクラスは、カフェをやることになった。
動物がテーマらしくロンジュナはクラスメイトに連れられて買い出しに行った。
残った人でメニュー考えといて、と役割を貰ったけど
文化祭で出せるものなんて殆ど決まったものしかないから早々に話し合いも終わった。
あとは買い出し組を待つくらいで、今日やることはもうない。
Aは暇そうにスマホで動画を見ているけど、かなりうわの空で内容が頭に入っていそうにない。
そもそもAは今日一日ずっとそんな調子で、きっとまたドンヒョガと何かあったんだと思う。
「A帰ろ」
『え、ロンちゃん待たないと』
「たまにはいいでしょ」
『でも、』
「今日はナナとデート！」
いいでしょと言って手を引いて立ち上がらせる。
軽いな、ちゃんとご飯食べてるかな。
でも、と小さい声で呟くAに
「ナナと二人は嫌？」と見つめれば「そんなことないよ」と焦ったように取り繕った。
Aはこの顔に弱い。
小さい手を繋ぎブンブン振りながら下駄箱まで向かう。
ジェノとドンヒョガの教室の前を通った時にドンヒョクの姿が見えたけど、Aは歩きながらロンジュナにメッセージを送っていたから気づいてないだろう。
最近出来たこの店は写真映えがするとクラスの女の子たちが教えてくれた。
Aもキョロキョロと店内を見渡して、可愛いね〜と嬉しそうに笑っている。
ハンバーガーを注文したのに、まだメニューを眺めてやっぱりこっちが良かったかなと唇をムッと尖らせた。
「最近元気ないね」
『そんなことないっていつも言ってるのに』
「ナナに隠し事ができると思ってるの？」
『そうとは、思ってないけど」
「Aが話したくないことはナナは聞かないよ」
『ジェミン……』
「でもAにとって俺は何？こうやって知らないふりしてれば、いつかAは俺のこと選んでくれる？」
『、』
「A」
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ロク(プロフ) - ゆさん» 返信出来ておらず申し訳ありません…😭完結したので最後まで読んでいただけてたら嬉しいです🥺 (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - いつも陰ながら楽しませていただいてます！今回のお話もたくさんキュンキュンしました~^^これからも応援しています！ (2023年3月16日 9時) (レス) id: a3a66f07ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2022年7月18日 9時
