47.「球技大会」 ページ1
JM side
『体育祭もあったのに球技大会なんていらなくない？』
ぷりぷりと怒った顔をして去年と同じ不満を零すA。
少し前を歩くAのほっぺたには、ピンク色がのせられていたせいか、
後ろから見ると膨らませたほっぺたがまあるい桃みたいに見える。
RJ「Aって球技もだめだもんな」
『運動は全部無理だよ』
RJ「誇らしげに言うことか？」
JM「なんでバスケにしたの？」
『ジェノとマク先輩に教えてもらおうと思って』
RJ「練習する気あったんだ」
『あるよ〜、足引っ張りたくないし』
ちなみに俺は、ロンジュナと一緒にサッカーにした。
どうにか理由をつけて補欠にしてもらうか見学しようと思っていたけど、Aは出場する気があるらしい。
そういうところが偉くて可愛らしいAの良いところだと思う。
んんん〜〜胸の奥から熱いものが込み上げてくる感覚があってAの小さい背中に伸し掛かる。
急な重みに驚いたAは「ぎゃ」と可愛くない声を出したけど、
それも可愛い。
「Aがしぬぞ」とロンジュンが笑いながら言ったけど、
当の本人は「筋トレ…体力付けなきゃ…」と息絶え絶えに言うから
容赦なく体重を預けると、よろよろと一歩進むごとに視線が低くなる。
いつもの空き教室に辿り着くのが先か、
Aの限界が来るのが先か。
どっちだろうと思いながら、
目の前にある髪の毛の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
JN「ジェミナ、Aが潰れちゃうよ」
頭上から聞こえた声で、Aにくっついていた体は引き剝がされる。
ぜえぜえと息を整えるAに手を差し伸べて
大丈夫？と笑いかけるジェノはさながら王子様のようだった。
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ロク(プロフ) - ゆさん» 返信出来ておらず申し訳ありません…😭完結したので最後まで読んでいただけてたら嬉しいです🥺 (4月16日 3時) (
レス) id: c303f509b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - いつも陰ながら楽しませていただいてます！今回のお話もたくさんキュンキュンしました~^^これからも応援しています！ (2023年3月16日 9時) (レス) id: a3a66f07ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロク | 作成日時：2022年7月18日 9時
