【暗殺教室】不良少女、暗殺教室にて。2 (ページ7)

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13*期末の時間ページ7

夏真っ盛りのこの時期。

私達学生の最大の楽しみ、夏休みを迎える前の一番の山場。
そう。期末テストが近付いてくる。

先生は今回もやる気満々で、総合点の他にも教科1位の者には触手1本を破壊する権利を与える、と言っていた。

ただし、ルールとして、

・本校舎の生徒と1位が被った場合、E組の1位の者は権利を受け取ることができる
・1教科の1位がE組同士で被った場合(例えば数学の1位が私とカルマ)、1位を取った生徒全員が権利を受け取ることができる
・複数教科と総合で1位を同じ生徒が取った場合(例えばカルマが数学と国語と総合で1位だった場合)、優位な方の教科、または総合で1つだけ権利を与える
(この場合、カルマは総合として権利を受けることができる。
が、他の教科では受けることができないのでE組で教科2位の者が受けることができる。)

というルールを設定し、誰かが独占、ではなく皆が均等に権利を受けられるように配慮したみたいだ。

*

「教科1位で触手1本かぁ…」

「えぇ！頑張りましょう！」

「めずらしく気合い入ってんじゃん。奥田さん」

「はい！理科だけなら、私の大の得意ですから、やっと皆の役に立てるかも…！」

「うちにも、上位ランカー結構いるから1教科だけならトップも夢じゃないかも！」

皆がやる気満々に話す傍ら、私はカルマの隣で1本の動画を見ていた。

「A、さっきから何回も同じ動画見てるけど、何見てるの？」

『この間の大車輪のライブ、優先チケットで入ったから優先特典で推しと撮った20秒動画♡

桃姫ちゃん可愛すぎるよね？』

「テスト期間中はライブ禁止ね」

『え"っ！！』

「なにか不満…？」

『べ、別に…』

なんて言うけど、何を隠そう私は元々はテスト期間中は禁酒禁煙禁ライブ、今までもやってきているのだ。

まぁ、禁酒禁煙に限っては難しいことが多かったけれども。

すると、杉野くんの携帯の着信音が鳴り響く。

「？進藤…？」

その相手は野球部のエース、進藤くんだったみたいだ。
杉野くんが皆にも聞こえるようにスピーカーにし、会話が聞こえてくる。

どうやら、A組は"五英傑"と呼ばれる名門椚ヶ丘屈指の天才5人組を主軸に勉強会を開催しているらしい。

五英傑とは、

総合2位圧倒的社会知識、荒木鉄平

総合3位鋭利な詩人、榊原連

総合6位暗記の鬼、小山夏彦

総合7位 LA仕込みの語学力、瀬尾智也

総合1位支配者の遺伝子、浅野学秀

この秀才5人組のことのようだ。