【暗殺教室】不良少女、暗殺教室にて。2 (ページ45)

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堀部糸成の時間(2) ページ45

光が収まると、シーツの檻は跡形もなく消え去っていた。
代わりに、殺せんせーは気を失った堀部くんを抱いていた。

「そういうことです、シロさん。彼をE組に預けて大人しく去りなさい。
あと、私が下着ドロじゃないという正しい情報を広めてください！」

「私の胸も正しくはB！Bだから！」

そう言うカエデちゃんは可愛いなぁなんて思いながら、頭を撫でる。
すると、"この巨乳風情が"とでも言いたげな目に、ごめんと軽く謝る。

「いっ、痛い！！頭が…痛い…！！脳みそがっ…裂ける！！」

堀部くんの容態は急変し、突如地面に落ちて苦しみ始める。

「度重なる敗北で精神が触手に蝕まれ始めたか。ここいらがこの子の限界か。

さよならだイトナ。あとは1人でやりなさい」

そう言って後を去ろうとするシロ。

「それでも保護者ですか！？」

「私は許さない。お前の存在そのものを。お前が死ぬ結果だけが私の望みだ。
それより、いいのか？大事な生徒を放っておいて」

そう言うとシロは去っていく。私はその後を追おうと一歩踏み出すも、動けず、また何も聞けなかった。

そして、暴走した堀部くんは私達に一撃を入れるも殺せんせーに防がれて失敗。そのままどこかへ逃走してしまった。

*

一息ついて、律ちゃんが1つのニュースを見せてくれた。
それは携帯ショップばかりが破壊されているというニュースだった。

「アイツの仕業だな」

「どうして携帯ショップばっかりを？」

「担任として、責任を持って彼を止めます。そして、彼を探して保護しなければ…！」

そう言う先生にカルマは、何か深く考えたあとに言葉を発する。

「放っておくのが賢明だと思うけどね」

「それでも担任です。どんな時でも自分の生徒から手を離さない。先生は先生になるとき、そう誓ったんです。」

そう言って、律ちゃんを駆使して次のターゲットになるであろう携帯ショップを探し、移動し始める。

でも、進めずにシロが去っていった方向を1人で見つめていると

「雪目さん。いつもと様子が違うけど何かあった？」

『…ううん、大丈夫。』

「シロさんがいると、なんか雪目さん怖くなっちゃうから心配で」

潮田くんがまたも私の様子に気付いて話しかけてくれた。
その後にカルマが私達を呼びに来る。

正直、シロが隠している何かを知ったところで私にポジティブなことが起きるとは思わない。
だからこそ、もったいぶったその情報を早く教えてほしくて仕方ないのだ。

私達は先を急ぐ。