【暗殺教室】不良少女、暗殺教室にて。2 (ページ43)

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カエデの時間(4) ページ43

次の日、いつも通り時間ギリギリに登校すると、皆が集まって何かを話してた。

『おはよー、皆何してんの？』

「A見てよこれ！殺せんせー下着ドロなんだけど！」

そう言って雑誌を見せつけてくる莉桜ちゃん。
紙面には"Fカップ以上の下着を盗む下着泥棒""黄色い頭でヌルフフフと笑う"…

『殺せんせーじゃんこれ』

「皆さんおはようございます…って汚物を見る目！？！？」

丁度教室に入ってくる殺せんせーに紙面を見せつけ、全員が囲って尋問している。

「先生こんなこと身に覚えがありません！！」

「皆やめろよ！たしかに殺せんせーは小さい煩悩まみれだけど、今までやったことと言えば…

エロ本拾い読みしたり、水着生写真で買収されたりグラビアに見入ったり、私に触手ブラをさせてなんて応募はがき出したり…

っ先生。自首してください」

「磯貝くんまで！？」

庇えば庇うほど、弁解されればされるほど怪しくなっていく殺せんせー。

そもそも、黄色い頭って…変装しながら盗みそうなものをわざわざこの姿でやる必要あるのか？

やるにしても人前に出るには変装したりして、自分の正体隠す先生がこんな大っぴらなことする？

その後も教員室の机からは下着が出てきたり、クラス名簿の女子の名前の横にはカップ数が書かれていたり…

「私だけ永遠の0って何よこれ！？」

「へぇ、AってDカップなんだ。今度触らせてね」

『誰が触らせるか！』

その名簿から出てくるは椚ヶ丘のFカップ以上の人の名簿。
さらにはクーラーボックスの中から大量の下着。

「信じられない…」

「不潔…」

男女共に殺せんせーに非難の目を向け、心底裏切られた気分になっていた。

*

最後の授業は終わり、殺せんせーは教室を出ていく。

「ははっ、今日1日針のムジロ。いづらくなって逃げ出すんじゃね？」

「でも殺せんせー、本当にやったのかな？」

「こんなに証拠ボロボロ残して…あの教師バカからしたらこんなことして、皆から信用失うなんて暗殺されるのと同じくらい避けたいことだと思うけどね」

「うん、僕もそう思う」

「じゃあ、一体誰が…？」

カエデちゃんの疑問に我らが名探偵、優月ちゃんが偽殺せんせーがいる、と話す。

「犯人は殺せんせーのことを熟知している何者か。律、私と一緒に手がかりを探してちょうだい！」

そして、犯人を捕まえることになった私達。

カルマの笑顔で、私は行くはずだったライブに行けなくなったことを机の下でツイートした。