【暗殺教室】不良少女、暗殺教室にて。2 (ページ37)

今日:51 hit、昨日:31 hit、合計:22,435 hit

夏祭りの時間(2) ページ37

「殺せんせーそういうなやめなー？うちらぐらいの歳の子は色恋沙汰突っつかれるの嫌がる子多いよ」

まともなことを言う莉桜ちゃん。学秀との出来事からちゃんと学んで…

「それに、うちのクラスにはビッグカップルがいるんだからいいじゃん！ね！A！カルマ！」

悪魔の笑顔を向ける莉桜ちゃん。なんにも学んでいなかったみたいだ。
私達が大っぴらに言っていないこともあって、知らなかった子は一気にザワつく。

「それと、カルマはあの浅野と雪目を取り合ったんだって？ホテル潜入の時に聞いたときには驚いたよ」

そして、磯貝くんの無自覚な一撃にクラス全員が話題に食いついた。

「おいカルマ！もうキスはしたのか！？」

「Aちゃんも危ないことはもっと控えないとね〜」

話題の中心になった私達は詰められ、しどろもどろにしている私達。

それを見て更に盛り上がるクラスメイトと楽しそうにニヤける殺せんせー。

誰か助けてくれ、と願っていると

「何よ！肝試しったって誰もいないじゃない！怖がって損したわ！」

「だからくっつくなって言っただろ」

烏間先生の腕にしがみつくビッチ先生の姿が。

標的はまだくっついていない2人に向かい、全員が明日の朝までに先生達をくっつけることを決めたのだった。

ビッチ先生、本当にありがとう。いつまでも尊敬するね。

*

2人をくっつけるために、短時間ではあるが色々やってみた。

服装の系統を変えたり、烏間先生の好みに近付こうとした
り、手料理なんてのもいいんじゃないかという案も出た。

が、ことごとくビッチ先生の胸が邪魔をしたり、烏間先生自体が難アリなことに成すすべ無かった。

結局、女子はスタイリングを、男子はムーディーなセッティングを任されディナーの時間になる。

「烏間先生の席ありませーん！」

「E組名物の先生いびりでーす！」

ディナー会場にやって来た烏間先生を莉桜ちゃんとひなたちゃんが軽く追い出す。

外に閉め出された烏間先生が行き着く先には、髪をポニーテールにセットし、ショールで露出を抑えたフェミニンなビッチ先生がいた。

ビーチの席にはテーブルクロスがかかり、その上にはディナーがセッティングされている。

照らす夕日はあまりにも綺麗で、2人がくっつくには格好の場だった。

「なんで俺達だけ追い出されたんだ…」

「さっ、さあ…？」

本命の相手を前に年相応の反応を見せるビッチ先生。

私なんかよりも純粋で死ぬほど可愛い。