【暗殺教室】不良少女、暗殺教室にて。2 (ページ23)

今日:29 hit、昨日:31 hit、合計:22,413 hit

カルマの時間(4) ページ23

ダーツスペースに入り、何をするか3人で決める。

『シンプルにゼロワンの早抜け勝負でいいんじゃない？
2番目に抜けたやつは5万、3番目に抜けたやつは10万を1抜けに渡す！』
※ゼロワン…決められたポイント数を減らしていく減点式のダーツゲーム。最もスタンダードな遊び方。

「おっしゃ！今回こそは捲ってやる」

そう言って、私達はゲームを始める。

　
「A、なんか飲むか？」

『シッチとダユは飲むの？』

「俺等はもちろんテキーラショットだよ」

『じゃ、それで』

そう言って、ダユはテキーラを頼む。
2ラウンド進んだところでテキーラが到着する。

ダーツが回りきったところで全員がショットグラスの口を塞ぎドンッとグラスをテーブルに叩きつけた。

溢れ出るテキーラを全員がそのまま飲み干す。

『〜っ！レモン！塩！』

シッチがレモンと塩を取り、私達はそれを舐める。

「ぎゃははっ！テキーラボンバー久々やったわ！」

『ガチ一生テキーラ飲まなくていいわ』

テキーラボンバーは、グラスを叩きつけることによってテキーラを飲みやすくするメキシカンスタイルの飲み方だ。

それでもなお、苦いテキーラは苦手だ。でもつい飲んじゃうんだよね。

「はい、次Aの番だぞ。投げな」

『あざーす！』

そう言い、私はダーツ台の前に立ち矢を構える。

ポロッと取れる矢先を拾おうとしゃがもうとすると、

『あ…れ…？』

酔いが回ったのかと思ったが、体が動かない。どうもおかしい。そのまま私は倒れ、意識はブラックアウトした。

*

「危険なところに潜入させてしまいましたね。危険な目には合いませんでしたか？」

「ちっとも」

「雪目さん、速水さん、矢田さんがいないようですが…」

「あぁ、それはね、中でAの知り合いに助けてもらって今お礼にAが相手してくれてたの。

それを2人は呼びに行ってる感じ」

裏口を開けた女子達は男子と合流をしていた。

そして、着替えた渚がその場に合流すると凛香と矢田が今にも泣きそうな顔で走ってくる。

「先生…どうしよう…」

「A…もしかして…」

「何か、あったの？」

カルマが尋常じゃない2人の様子に身を乗り出して事情を聞く。

「私達が入った頃には、もうAちゃんも知り合いもいなくて…」

「代わりにこれが置いてあった」

一枚の紙をカルマに渡す凛香。

「…QRコード？」

そこには"配信は5分後スタート"、と書かれた紙が。

全員が万が一の事態を想像した。