【暗殺教室】不良少女、暗殺教室にて。2 (ページ3)

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ビジョンの時間(3) ページ3

殺虫剤の煙に咳き込む皆。

幸いにも、私は遠目に見ていたので打撃は大きくは受けなかった。

「気持ちわりーんだよ。テメェも、モンスターに操られて仲良しこよしのテメェらも！」

「何がそんなに嫌なのかねぇ。気に入らないなら殺せばいいじゃん。せっかくそれが許されてる教室なんだから」

激昂している寺坂くんにカルマがそう言い放つと、寺坂くんはカルマに標的を変える。

が、カルマはゆうゆうと顔面を掴み、こう言った。

「だめだってばぁ寺坂。喧嘩するなら、口より先に手出さなきゃ」

更に煽るカルマに憤怒し、寺坂くんは外に出て行った。

*

次の日の教室に雪目Aの姿は無かった。
今日も今日とて、彼女は推し活に行っているらしい。

その一方で殺せんせーは鼻水のような体液をひたすらに垂れ流し続けていた。

そして、昼休みの終わりかけに潮田渚から雪目に一通のLINEが入る。
雪目は、推しとのチェキ会の列に並んでいた。

『"寺坂くんが放課後にプールで暗殺をやるんだって。もし間に合えば来たらどうかな？"かぁ…』

昨日の今日で彼の態度を思い出す。
正直なところ、彼には協力したくないのも事実だ。

なんて、私が悩んでいるうちに撮影が私の番になる。

『3枚で、1枚が引きの写真、2枚目3枚目をバストアップでお願いします。
3枚目にサインとコメントで！』

「A今日も来てくれてありがとう！学校は大丈夫？」

『うーん、このあと行くか正直めっちゃ迷ってる！
ねえ、桃姫ちゃん。

もし、皆から嫌われてる人が急に自分の目標達成のために皆の力を貸してほしいって言ってきたらどうする？』

「うーん、アタシだったら手伝っちゃうなぁ。

皆に嫌われるくらいってことは、性格言動に難ありってことでしょ？そんなやつが自分悪いって分かっててもお願いするって、相当だと思うからアタシは少しでも助けになりたくてやっちゃうかもなぁ…

じゃないと、アイドルなんて人を笑顔にすること、やってないし！」

『1億点満点の有難い解答すぎる。

私の推し、こんなにいい子でいいのか？？？世界で一番愛してる…』

「はい、お時間です。チェキ渡して」

カメラスタッフがそう言い、私は桃姫ちゃんにチェキを渡してもらう。

『何ループもしてまた鍵閉めするね』

鍵閉めしたら、学校行こ。

そのために制服持ってきたんだし。