結婚しようと言われた朝に【赤】 (ページ5)

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…というか結婚が決まったら何から手続きとか始めるんだろ

あ、まずご両親に挨拶か！

両家の顔合わせもしないとだし、手続きとか色々調べないと…

とりあえず仕事終わりに本屋さんに寄って結婚情報誌でも買って帰ろうかな…

今日は自分の家に帰ろうかと思ったけど、

ジェシーが「今日も家来てね！！！」

って家を出る前に念押しされたから今日もジェシーの家。

今日は仕事終わるの早いって言ってたから、一緒に晩御飯食べられるの嬉しいな

…私って本当にジェシーの事大好きじゃん。

ニヤニヤしながら出社したら、先輩に揶揄われたのはもう少し先の話。

終了時間ぴったりに仕事を終わらせて、職場近くの本屋さんへ入った。

綺麗に陳列された分厚い結婚情報誌を見つけたけど、

あんなに朝は買って帰ろうと思ってたのに、いざ買おうとすると恥ずかしい。

職場の人がいないか念のため左右を確認してから一冊取って、すぐにレジへ向かった。

店員さんがやたらニコニコと私を見てくるのが、なんだかいたたまれない。

まるで「結婚おめでとう！」って言われてるみたい。

よく寄ってた本屋さんだけに顔も覚えられてるだろうし余計恥ずかしい。

でも雑誌買えたし、これで準備はばっちりだ。

ジェシーに見せたら絶対喜んでくれるし、一緒に読みたいな

もう恥ずかしさは消えて、楽しみしかなくなった

ジェシーのマンションについて合鍵を使って開けると、リビングから明かりが見えた。

あ、ジェシーもう帰ってる！

リビングに入ると、ジェシーがキッチンで料理を作ってくれていた。

『え！ジェシーごはん作ってくれてるの！？』

「そうだよ～！Aおかえり！」

『ジェシーただいま！』

火を止めて菜箸を置いたジェシーが私のところに飛んできて、力強く抱きしめてくれた。

おかえりとただいまのハグは私達の定番。

これをすると仕事の疲れや悩みなんて全部吹っ飛ぶ。

ちなみに仕事が早く終わった日はジェシーがご飯作ってくれるのが、

ジェシーの大好きなところの一つでもある。

『今日の晩御飯なに～？』

「ジェシー特製オムライス！！あとオニオンスープも作ったよ」

『美味しそう～！すぐ手洗ってくるね！

ジェシーの作るご飯も大好き。

もうすぐできそうな美味しい香りを感じ取って、私は小走りで洗面所へ向かった。

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