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恋人、いや、これからは旦那と呼ばないといけないのかもしれない。
そんな茶番は置いておいて、そのまま愛し合おうとする仮旦那のジェシーを止めて、
まずは彼の出ないといけない時間を確認した。
私はその時間を聞いてすぐに飛び起きて、
ジェシーを洗面所に押し込んで私は朝食づくりを開始した。
…もちろんジェシーからのクレームは無視して。
昨夜からお泊りしていた彼の家のキッチンはもうかなり使いやすいと感じる域まで達した。
手慣れた感じでフライパンやお皿、冷蔵庫を開けて食材を自由に出す。
作るのはトーストにサラダ、目玉焼き。
プロポーズされた特別な朝でも、そこはいつもと一緒である。
本当はもっとちゃんとしたい部分もあったけど、如何せん急すぎる。
まあ彼の計画性のあるところなんてあまり見た事ないけど。
シャワーを浴びてさっぱりした表情のジェシーが戻ってきて、
一緒にテーブルに座り、「いただきます」と手を合わせてから食事についた。
『ところで、本当に私達夫婦になるんだよね？』
「そうだよ！やばいね！嬉しすぎ！ＨＡＨＡ！」
『やばいねえ。…でもごめんね、今日何かの記念日とかだっけ…？』
「いや、ただの平日！」
恐る恐る聞いた私の気持ちを帰してほしい。
プロポーズしてくるから、一瞬何かの記念日かと思ってドキドキした…。
豪快に笑い飛ばす姿を見て、怒る気持ちも失せたけど。
「Aびっくりした？」
『びっくりしたよ〜、でもなんで今日？あと朝？』
「なんかAの寝顔見てたら好きだな〜結婚したいな〜って思ったから！」
『あ、そういう事か…』
やっぱり彼はいつも豪快で計画性なんてないけど、いつも私を喜ばしてくれる。
そういうところが、
『ジェシー大好き』
「え〜！俺も大好き！！！」
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作者名：おこめ
| 作成日時：2024年2月24日 21時
