優しい吸血鬼との暮らし方5

◇微※ ページ18

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紫燿の目、すごく怖かった。


あの綺麗すぎる顔と相まって、紫燿の醸し出す雰囲気はすごく冷やかに感じる。

アイドルをしていた彼はもっとキラキラしてた印象だったのに。


これが吸血鬼としての彼の本性なんだろうな。








私、明日本当にここから出られるのかな？


バレてしまったらどうなるんだろう。


ここに一生監 禁されて、岸は裏切った事がバレてグループから追い出されてしまうかもしれない。





いや、私がここから出た事がバレれば、どちらにしろ岸が問い詰められる事になる。




そんな事になったら、私は罪悪感なく皆のところにいられるのかな？








怖くてまた眠れなくなってきた。



もう時計は深夜2時を指している。

ベッドの上で小さく座っていると、扉が突然開いた。




海「あれ、まだ起きてるじゃん。疲れた〜血ちょうだい〜」




海人が脱力しながら部屋に入ってきた。



呑気な声を出して私のところまで歩いてくれば、

遠慮なく私の着ていたシャツの襟元を伸ばして首に噛みついた。





『っ…！』





私への了承や配慮のない吸血には慣れてきたはずなのに、まだ心がズキズキと痛い。


じゅるり、と一口分飲めば、満足したように自分の唇を舐めた。






海「ご馳走様。あー、また気にせず量飲みたいな。A痩せすぎ、早く食べて」


『…終わったらなら、あっち、行って』






量が少ないせいかいつもより快感は少ないけど、それでも敏感になってしまう体。


それを見れば、海人はいつも笑って私を見る。







海「行くわけないじゃん。今度はこっち」







私の手を取って、そのままベッドに縫い付けるように私を押し倒した。






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