【twst】蝶の眠りと学園生活《2》

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Aは見知らぬ天井の下で目を覚ました。


まだ眠気が完全に無くなったわけではないが、いつにも増して寝た気がする。




そして、おそらくここはレオナの部屋だろう。

ラギーが一度起こしに来たのをうっすらと覚えている。




寝ぼけ眼できょろきょろと時計を探し見ると、針は15時を回っていた。


朝食はいつもだが、昼飯も食いそびれてしまっている。

そういえば夕食も食べてない...？


元々少食な上そんなにお腹が空く方でも無いが、流石にこのままだとお腹の虫も鳴りそうだ。




それもこれも全部、俺に変な仕事を押し付けた学園長のせいでは？

これは公欠扱いにして欲しいとお願いしても文句は言えないだろ。




ベッドでごろごろしながらそんな事を考えていたが、自覚したら余計にお腹が空いてきたので、とりあえず大食堂へと足を向けることにした。



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...育ち盛りの男子高校生たちはどうやらよく食べるらしい。


昼食の残り物などないかと期待していたAだったが、良い匂いが立ちこめていたであろう食堂はおろか、厨房にも料理が残っている痕跡は一切無い。



あいにく昼食の片付けは綺麗に済んでおり、厨房にはゴーストすらいない完全なるもぬけの殻だ。




これは困った。


Aは厨房にある休憩用の椅子に座ってうなだれる。




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