【twst】蝶の眠りと学園生活《2》

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Aは目を覚ますと保健室のベッドの上にいた。


傍らには椅子に座って、腕と脚を組んで寝ているレオナの姿があった。


『...レオナ。』


｢ん......起きたか。｣


『疲れてるのにありがと。』


｢目の前で死なれちゃ寝覚めが悪いからな。
センセーが目ぇ覚ましたら寮に帰っていいとよ。｣


レオナはふわぁと欠伸をしながら伝言を伝える。

なんでも無いふうに言っているが、窓の外はもう真っ暗で相当時間が経っていることが分かる。

それでも起きるまで待ってくれていたということに感謝と少しの優越感を感じる。

ここまでしてくれたんだからもうちょっとだけ甘えちゃえ。



『迷惑ついでにさ、俺のこと寮まで運んでよ。』


｢嫌だ。｣


『くっそ.....あ、じゃあ。

サバナクローに泊めてよ。』


｢...は？さっき頭でも打ったか？｣


『俺を送る手間もなくて自分は寮に帰れる。一石二鳥じゃん。』


｢おい。お前を送ること前提で話を進めるんじゃねぇ。｣


『ラギーに起こしてもらえるし。』


｢そっちが目的か。｣


『頼むって。あーあ、帰る途中でまた倒れるかもなー。

そしたら寝覚め悪くなっちゃうねー。』


｢はぁ...脅しか。｣


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