「こんばんは」 ページ1
A「うっ……眠れない……」
本当グリムの寝言うるさいな……喉大丈夫なのか…。
隣で寝ているグリムの憎たらしくも愛らしいその口から紡がれる寝言はいつもこうだ。
グリム「くぅ……ツナ缶が食いてぇんダゾ…ぐぅーー
ー……」
A「いい加減に音量下げてくんないかな……」
ガタガタ_____
A「今日は風が強いな……」
何気なく、窓の外を見た。
そこに、貴方がいた______。
A「えっ？なに！？ツノ生えてるんだけど……
いや、魔法が存在する世界だ…ツノ生えた
奴も普通にいるよね…」
よし、決めた。私は何も見なかった。うん。これで行こう。
そう決意したその時、
"彼"が、こちらに視線を向けた。
A「えっ…」
そこからは一瞬だった。"彼"は一瞬で窓の側に移動していたのだから。
コンコン_____
"彼"は控えめに窓を叩いた。
出てこいっ、て意味ですか？？
まぁ、眠れなかったし面白そうだから出て行ってみようと、そう思った。
オンボロ寮の玄関に行き、扉を開けると、そこには黄緑の世界が広がっていた。
A「わぁ……蛍みたい……」
マレウス「ほたる、とはなんだ？人の子よ」
A「へっ！？！？」
急に後ろから声が聞こえて、正直とてもビビった…。
振り返ると、そこには息を呑む程の美しい存在があった。
A「えと…。私を呼んだ人で良いですか？」
マレウス「いかにも。お前を呼んだのはこの僕だ。
夜中にすまないが、真逆この廃墟に人が居
たとは……」
A「は、はぁ。えっと、最近この寮に入ってき
た者です」
マレウス「ほぅ。名を何という」
A「Aです。貴方は…？」
マレウス「……いや、今は辞めておこう。気軽に何と
呼んでも構わんぞ」
A「え……まいったな……」
マレウス「…今はよい。ところで、さっきお前が呟い
ていたほたる、とは何なのだ？とても気に
なるのだが…」
簡単な自己紹介を終えると、興味深々といった顔で蛍の事を聞いてくる。
この人、ただならぬ者だとは思うけど、今までNRC内で見た覚えはない…。
さて、関わって良いものか……。
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みんみん(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます！初めての小説投稿なので気づかなかったのもありますが、ルールをしっかりと見なかった私の落ち度に気づいてくれて嬉しかったです。わざわざコメントしてくださって本当にありがとうございました！ (2020年11月30日 23時) (
レス) id: d29e651584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんみん | 作成日時：2020年11月29日 23時
